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片づけられないのは病気が原因かも?関係する病気・障害と対処法をプロが解説

片づけられないのは病気が原因かも?関係する病気・障害と対処法をプロが解説

「片づけたいのに、どうしてもできない」「家族が片づけられないのは、何かの病気なのでは」——そんな不安を抱えていませんか。片づけが極端に苦手な状態は、単なる性格やだらしなさではなく、ADHDやうつ病、ためこみ症といった病気・障害が背景にあることがあります。

つまり、片づけられないのはあなたのせいではないかもしれないのです。大切なのは、自分を責めずに原因を知り、必要に応じて適切なサポートにつながること。この記事では、片づけられない状態に関係する主な病気や障害、「病気」と「ただ苦手」の見分け方、そして今日からできる対処法や相談先まで、お片づけ習慣化のプロの視点から、やさしくわかりやすく解説します。

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「片づけられない病気」は本当にある?

「片づけられない病気」という正式な病名があるわけではありません。けれど、ADHDやうつ病、ためこみ症などの症状のひとつとして、「片づけられない」状態が現れることは実際にあります。

片づけができないことに悩む人の多くは、「自分の意志が弱いから」「だらしないから」と自分を責めてしまいがちです。けれど、その背景に脳の特性や心の不調が隠れているなら、それは決してあなたの人間性の問題ではありません。まずは「片づけられないのには理由があるのかもしれない」と知ることが、解決への第一歩です。

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片づけられない背景にある主な病気・障害

片づけが困難になる背景には、いくつかの病気や障害が関係していることがあります。ここで紹介するのはあくまで「可能性」であり、自己診断のためのものではありません。気になる場合は、専門家に相談しましょう。

ADHD(注意欠如・多動症)などの発達障害

ADHDがあると、物事の優先順位をつけるのが苦手だったり、片づけの途中で気が散ってしまったり、「あとでやろう」と先延ばししているうちに時間が経ってしまったりします。これは「甘え」ではなく、その人の脳の特性によるもの。本人の努力不足ではありません。

ためこみ症(ホーディング)・強迫性障害(OCD)

ためこみ症は、物を捨てることに強い苦痛や不安を感じ、不要に見える物まで手放せずに溜め込んでしまう状態です。強迫性障害でも、「捨てると後悔するかも」という強い不安から物を手放せなくなることがあります。本人にとっては、捨てられないことに切実な苦しさがあります。

うつ病・双極性障害

うつ病になると、気分の落ち込みや強い無気力から、片づけに向かうエネルギーそのものが湧かなくなります。双極性障害では、うつ状態のときに急に何もできなくなることも。「やる気の問題」ではなく、心のエネルギーが枯れている状態だと理解することが大切です。

セルフネグレクト・認知症(高齢のご家族の場合)

自分自身の世話ができなくなる「セルフネグレクト」では、片づけや掃除を含め、生活全般を顧みられなくなります。また、高齢のご家族の家が急に散らかり始めた、冷蔵庫に傷んだ食品がある——といった変化は、認知症のサインであることもあります。

関連記事:片づけは「少しずつ」が重要!なぜ一気にやってはいけないの?

「病気」と「ただ苦手」の見分け方

「片づけが苦手=病気」というわけではありません。誰にでも、片づけが得意な部分と苦手な部分はあるものです。

診断がつく場合とそうでない場合で大きく違うのは、「頻度」と「程度」、そして生活への支障の大きさだと言われます。たとえば、片づけられないことで仕事や家事、人間関係に深刻な支障が出ている、本人が強く苦しんでいる、以前はできていたのに急にできなくなった——といった場合は、一度専門家に相談してみる目安になります。

ただし、これらはあくまで目安です。自己判断で決めつけず、不安を感じたら、医療機関などの専門家に相談することをおすすめします。

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片づけられない状態を放置するリスク

片づけられない状態が長く続くと、暮らしにさまざまな影響が出ることがあります。物やゴミが溜まると、害虫の発生や悪臭、カビなどの衛生面のトラブルが起こりやすくなり、コンロ周りに物が積もれば火災の危険も。床の物につまずいてケガをしたり、近隣との関係がこじれたりすることもあります。

さらに見過ごせないのが、心への影響です。散らかった部屋を見るたびに「また片づけられなかった」と自分を責め、ストレスや気分の落ち込みが強まる——その悪循環が、心の不調をさらに重くしてしまうこともあります。だからこそ、一人で抱え込まず、早めに対処することが大切です。

片づけられないときの対処法と相談先

「片づけられない」と感じたら、無理に一人で頑張ろうとせず、次のような対処法と相談先を知っておきましょう。

まずは専門家・医療機関に相談する

病気や障害が背景にある場合、適切な治療やサポートで状態が和らぐことがあります。気になる症状があれば、心療内科や精神科などの医療機関に相談を。何科に行けばいいか分からないときは、お住まいの地域の保健センターや相談窓口に問い合わせるのも一つの方法です。

「スモールステップ」で無理なく進める

片づけに取りかかれるときは、完璧を目指さないことが何より大切。「1日1つだけ手放す」「引き出し1つだけ」「5分だけ」など、ごく小さな範囲から始めましょう。小さな達成感の積み重ねが、「自分にもできた」という自信につながります。

自分を責めず、自分に合った“やり方”を見つける

苦手なやり方を無理に続ける必要はありません。たとえば、細かく分類するのが苦手なら「ざっくり箱に入れるだけ」にするなど、自分の特性に合った方法を選びましょう。「やりやすいやり方」を見つけることが、続けるための大切なコツです。

家族や片づけのプロなど、周囲の力を借りる

片づけは、一人で抱え込むものではありません。家族に協力をお願いしたり、片づけの専門家やサービスの手を借りたりするのも、立派な選択です。上手に「他力」を使うことで、ぐっとラクに前へ進めます。

片づけられないのは、あなたのせいではありません

ここまで読んで、「やっぱり自分はダメだ」と感じる必要は、まったくありません。片づけられないのは、だらしないからでも、人として劣っているからでもないのです。脳の特性や心の状態が関係していることもあれば、ただ「片づけのやり方を習う機会がなかった」だけのことも、とても多いのです。

大切なのは、自分を責めるのをやめること。そして、必要なときには医療や専門家の力を借りながら、自分に合ったやり方と仕組みを、少しずつ見つけていくこと。完璧でなくて大丈夫です。家族や周囲の人とともに、小さな一歩から、ごきげんに過ごせる暮らしを育てていきましょう。

まとめ:片づけられないのはあなたのせいではない。原因を知り、適切なサポートを

「片づけられない病気」という病名はありませんが、ADHD・うつ病・ためこみ症などの症状として、片づけられない状態が現れることがあります。病気かどうかの目安は「頻度」「程度」、そして生活への支障の大きさ。気になるときは自己判断せず、医療機関などの専門家に相談しましょう。そして忘れないでほしいのは、片づけられないのはあなたのせいではないということ。自分を責めず、スモールステップと周囲のサポートを取り入れながら、自分に合ったペースで進めていきましょう。

※本記事は一般的な情報をまとめたものであり、診断を行うものではありません。心や体の不調が気になる場合は、医療機関や専門の相談窓口にご相談ください。

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お片づけ習慣化コンサルタント
株式会社Homeport 代表取締役
片づけ・自分の人生・夫婦間のコミュニケーションを軸にママたちが自分らしくご機嫌な毎日になる『家庭力アッププロジェクト®︎』を主宰。
またライフワークとして、子どもたちが片づけを通して”生きる力”を養える『親子deお片づけ』も主宰。

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