「夫の言葉や態度に、いつも傷ついている」「自分が悪いのかなと、いつも顔色をうかがってしまう」——もしかしたら、それは「モラハラ」かもしれません。モラハラ(モラルハラスメント)とは、言葉や態度による精神的な暴力のこと。たたかれるなどの身体的な暴力がなくても、心を深く傷つける、れっきとした「暴力」です。つらいのに、「私が我慢すれば」と一人で抱えていませんか。
この記事では、暮らしと心に寄り添う立場から、モラハラ夫のチェックリストと特徴、そして「つらい」と感じたときにできること・相談先まで、やさしくお伝えします。なお、これは医学的・法的な診断をするものではありません。つらいときは、どうか一人で抱えず、専門の窓口に相談してくださいね。
お片づけ習慣化率97%モラハラ(モラルハラスメント)とは?

モラハラ(モラルハラスメント)とは、言葉や態度によって、相手の心を傷つける精神的な暴力・嫌がらせのことです。大声で怒鳴る、長時間説教する、無視する、見下す、否定する——こうした言動が繰り返されると、被害を受けた側の心は、少しずつすり減っていきます。
身体的な暴力と違って、あざなどの目に見える傷が残らないため、まわりに気づかれにくく、本人も「これは暴力だ」と気づきにくいのが特徴です。「自分の感じ方がおかしいのかも」と、つい思い込んでしまう方も少なくありません。とくに、結婚や妊娠など、相手が簡単には離れられなくなったタイミングで始まることも多いといわれます。「つらい」と感じているなら、その気持ちは、とても大切なサインです。
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モラハラ夫チェックリスト

まずは、次の項目に、いくつ当てはまるか、振り返ってみましょう。当てはまる数が多いほど、あなたがつらい状況に置かれているサインかもしれません。なお、これは診断ではなく、自分の気持ちと状況を見つめるための目安です。
・ささいなことで、すぐに不機嫌になったり、大声を出したりする
・怒るポイントがわからず、いつも顔色をうかがってしまう
・舌打ちをする、物に当たる、ドアを強く閉めるなどで威圧する
・長時間の説教をしたり、口をきかず無視したりする
・「誰のおかげで生活できている」などと、見下す・否定する
・何かあると、すべてあなたのせいにする
・生活費を渡さない、お金を細かく管理・制限する
・友人との交流や外出を、いやがる・制限する
・外ではいい人なのに、家の中では態度が豹変する
・自分が絶対に正しいと思っていて、めったに謝らない
いくつか当てはまって、胸が苦しくなった方もいるかもしれません。でも、気づくことは、自分を守るための大切な一歩です。
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モラハラ夫によく見られる特徴

モラハラをする人には、いくつか共通した傾向が見られることがあります。
「自分は正しい、相手が悪い」と考える
モラハラをする人は、「自分は正しくて優れている、相手は間違っていて劣っている」という考えを持っていることが多いとされます。そのため、対等に話し合うことが難しく、自分の非を認めたり、謝ったりすることがほとんどありません。話し合おうとしても、論点をすり替えられたり、責められたりして、疲れ果ててしまうことも少なくありません。
外面がよく、家の中で態度が変わる
外ではとても感じがよく、まわりからは「いい人」「すてきな旦那さん」と思われていることも。だからこそ、家の中での姿を相談しても、「あの人がそんなことするはずない」と信じてもらえず、被害者がさらに孤立してしまうことがあります。この「わかってもらえないつらさ」も、モラハラの大きな苦しみの一つです。
相手を支配・コントロールしようとする
お金や行動、人間関係を細かく管理し、相手を自分の思いどおりにコントロールしようとする傾向があります。これによって、被害を受けた側は、だんだん自由や自信を失い、「自分一人では生きていけない」と思い込まされてしまうことも。気づかないうちに、逃げ場を失っていくのです。また、機嫌が悪いときと急にやさしいときがあり、その落差に振り回されて、「やっぱりいい人なのかも」と離れられなくなることもあります。これも、支配のひとつのかたちです。
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「私が悪いの?」と思わないでください
モラハラを受け続けると、多くの人が「自分が至らないからだ」「私さえ我慢すれば」と、自分を責めるようになってしまいます。これは、繰り返し否定されるうちに、そう思い込まされてしまうから。本来のあなたの責任ではありません。でも、どうか覚えていてください。あなたは、悪くありません。
どんな理由があっても、誰かを傷つけ続ける言動が許されるわけではありません。「おかしいな」「つらいな」と感じる、その気持ちは正しいのです。長くがまんしてきた方ほど、自分の感覚を信じられなくなっているかもしれませんが、あなたの心が「つらい」と感じることに、ちゃんと意味があります。それに気づけたことが、自分の心を守るための、とても大切な一歩です。
お片づけ習慣化率97%つらいと感じたら|できることと相談先
一人で抱え込まず、できることから始めてみましょう。
信頼できる人に話してみる
まずは、信頼できる家族や友人に、今の気持ちを話してみましょう。声に出すだけでも、気持ちが少し軽くなり、状況を客観的に見られるようになります。「自分だけがおかしいのかも」という孤立感から、抜け出すきっかけにもなります。もし身近に話せる人がいない場合は、後でご紹介する公的な相談窓口を頼ってください。あなたの話を、否定せずに聞いてくれる相手がいることは、それだけで大きな支えになります。
つらかった言動を記録しておく
いつ、どんなことを言われた・されたかを、メモや日記に記録しておくと、状況を整理するのに役立ちます。あとで専門家に相談するときや、今後のことを考えるときの、大切な手がかりにもなります。
専門の相談窓口・専門家を頼る
一人で、あるいは家族だけで解決しようとせず、専門の窓口を頼ってください。各自治体の配偶者暴力相談支援センターや相談窓口、「DV相談ナビ(#8008)」などの公的な相談先があります。また、夫婦問題に詳しいカウンセラーや、離婚・モラハラに詳しい弁護士に相談する方法も。多くの法律事務所で、初回無料相談を行っています。「離婚するかどうか決めていない段階」でも、相談はできます。話を聞いてもらうだけでも、気持ちが整理され、次の一歩が見えてきます。専門家は、あなたの味方になって、状況に合った選択肢を一緒に考えてくれます。
我慢し続けないで|あなたには選ぶ権利がある
モラハラへの向き合い方は、一つではありません。夫に気持ちを伝えて改善を話し合う、少し距離を置く、別居や離婚を考える——どの道を選ぶかは、あなた自身が決めていいことです。誰かに「こうしなさい」と強制されるものではありません。大切なのは、あなたが安心して、穏やかに過ごせること。もし、身の危険を感じるようなことがあれば、安全を最優先に、ためらわず警察(110番)や相談窓口に連絡してください。あなたには、心穏やかに、自分らしく暮らす権利があります。どうか、自分の心と安全を、何よりも大切にしてくださいね。
モラハラ夫に関するよくある質問
Q. モラハラとDVは違う?
DV(ドメスティック・バイオレンス)は、配偶者などからの暴力全般を指し、身体的な暴力だけでなく、精神的な暴力も含みます。モラハラは、その中の「精神的な暴力」にあたると考えられています。どちらも、決して許されるものではありません。
Q. モラハラ夫は変わる?
本人が問題を自覚し、変わろうと努力すれば、改善する可能性もありますが、一般に、対等な話し合いが難しく、簡単ではないといわれます。無理に一人で変えようとせず、専門家に相談しながら向き合うことをおすすめします。
Q. どこに相談すればいい?
各自治体の配偶者暴力相談支援センターや相談窓口、「DV相談ナビ(#8008)」などの公的な窓口があります。夫婦問題カウンセラーや、離婚・モラハラに詳しい弁護士も頼れます。一人で抱え込まないでください。
Q. 自分が悪いと思ってしまいます…
モラハラを受け続けると、そう思い込まされてしまいますが、あなたは悪くありません。「つらい」と感じる気持ちは正しいもの。自分を責めず、まずは信頼できる人や専門家に、気持ちを話してみてください。
まとめ|あなたの「つらい」を、大切にして
夫の言葉や態度につらい思いをしているなら、それはモラハラ(精神的な暴力)かもしれません。チェックリストに多く当てはまる、いつも顔色をうかがってしまう——そんなときは、どうか「私が我慢すれば」と一人で抱えないでください。あなたは悪くありません。信頼できる人に話す、つらい言動を記録する、配偶者暴力相談支援センターや弁護士・カウンセラーなどの専門家を頼る——できることから、始めてみましょう。身の危険を感じるときは、安全を最優先に。あなたには、心穏やかに、自分らしく暮らす権利があります。その「つらい」という気持ちを、どうか大切にしてくださいね。
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