「フローリングに黒い点々が…」「白いふわふわしたカビを見つけてしまった」——気づいたときはショックですよね。でも、あわてて掃除機で吸ったり、お風呂用の漂白剤を使ったりすると、かえってカビを広げたり、床を傷めたりすることも。表面に出てきたばかりのカビなら、正しい方法で自分でも取り除けます。
この記事では、暮らしを整えるプロの視点から、フローリングにカビが生える原因、正しいカビの取り方と絶対に避けたいNG行為、業者に頼むべきケース、そしてカビを生やさない予防の習慣まで、わかりやすく解説します。健康にも関わるので、換気をしながら、落ち着いて対処していきましょう。
お片づけ習慣化率97%フローリングにカビが生える原因

まずは、なぜフローリングにカビが生えるのかを知っておきましょう。原因がわかれば、予防にもつながります。
湿気・結露
カビは、湿気と暖かさ、栄養があると、どこにでも発生します。フローリングは、窓の結露や、空気中の湿気がこもることで、カビの温床になりやすい場所です。とくに、気密性の高い住まいや、風通しの悪い部屋、北側の部屋は注意が必要。梅雨どきや、加湿器を使う冬は、湿度が上がってカビが繁殖しやすくなります。
布団の直敷き・観葉植物・水こぼし
布団を床に直接敷いていると、寝ている間にかいた汗や湿気が逃げ場をなくし、布団とフローリングの間にカビが生えやすくなります。観葉植物の受け皿にたまった水や、こぼした飲み物の拭き残しなども、見落としがちな原因です。家具の裏や、長く動かしていない物の下なども、湿気がこもってカビが発生しやすい場所です。
ホコリ(カビのエサ)と換気不足
ホコリは、カビにとって格好の栄養源です。掃除が行き届かずホコリが溜まり、さらに換気が不足して湿気がこもると、カビはどんどん広がります。「湿気+ホコリ+換気不足」がそろうと、要注意です。
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放置は危険|フローリングのカビが招くリスク

「少しくらいなら」とカビを放置すると、思わぬリスクにつながります。まず、健康面です。カビの胞子が空気中に広がると、アレルギーや喘息、肌のかゆみなどを引き起こすことがあります。とくに、小さなお子さんや高齢の方、アレルギー体質の方がいるご家庭は注意が必要です。さらに、カビの根が深く伸びると、フローリングそのものが変色・腐食し、最悪の場合は張り替えが必要になることも。修繕費もかさんでしまいます。カビは見つけたら、できるだけ早く対処することが大切です。
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フローリングのカビの正しい取り方

それでは、正しいカビの取り方を手順で見ていきましょう。表面のカビなら、難しくありません。
①換気して、マスク・手袋を準備する
まずは窓を開けたり換気扇を回したりして、しっかり換気を。掃除中にカビの胞子が舞うことがあるので、マスクとゴム手袋をつけて、吸い込んだり肌に触れたりしないようにしましょう。エタノールを使う場合は、火気のないことも確認してください。体調がすぐれないときは、無理をしないことも大切です。
②ワイパーでホコリを拭き取る(掃除機はNG)
床のホコリやゴミは、まずフローリングワイパー(ドライシート)で拭き取ります。このとき、掃除機を使うのは避けましょう。カビの胞子を吸い込み、排気口から部屋じゅうに撒き散らしてしまうおそれがあります。拭き取ったシートは、胞子が飛ばないよう、すぐにポリ袋に入れて口を閉じて捨てると安心です。
③消毒用エタノールか中性洗剤で拭き取る
カビには、消毒用エタノール(アルコール濃度70〜80%)が効果的です。乾いた布やキッチンペーパーに吹きかけ、カビをやさしく拭き取ります。中性洗剤を吹きかけて拭く方法もOK。なお、市販の無水エタノールは濃度が高すぎて変色の原因になるので、水と8:2ほどで薄めて使いましょう。フローリングは水気に弱いので、しっかり絞った布を使うのも大切です。
④溝や角は綿棒・歯ブラシで
板のつなぎ目の溝や角に入り込んだカビは、綿棒や使い古しの歯ブラシ、爪楊枝を使うと、細かい部分まで届きます。ゴシゴシとこすりすぎないよう、やさしく行いましょう。
⑤最後にしっかり乾燥させる
拭き取ったあとは、乾いた布で水気をしっかり拭き取り、よく乾燥させます。湿気が残ると、カビが再発する原因に。窓を開けたり、扇風機やサーキュレーターで風を当てたりして、完全に乾かしましょう。最後にもう一度エタノールを吹きかけておくと、見えない菌の除菌にもなり、再発予防に役立ちます。
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やってはいけない!フローリングのカビ取りNG行為
間違った方法は、カビを広げたり床を傷めたりします。次の行為は避けましょう。
掃除機で吸う(胞子が拡散する)
くり返しになりますが、カビを掃除機で吸うのはNGです。胞子が排気口から拡散し、ほかの場所にもカビが広がってしまいます。カビ取りは「吸う」ではなく「拭き取る」が基本です。
塩素系漂白剤・カビ取り剤を使う
お風呂用の塩素系漂白剤やカビ取り剤は、漂白力が強く、フローリングの色が抜けたり、木材を傷めたりするおそれがあります。フローリングへの使用は、基本的に避けましょう。「カビ取り=強い漂白剤」というイメージがあるかもしれませんが、床材には不向き。木の床には、刺激のおだやかなエタノールや中性洗剤が安心です。
酢や重曹を使う
酢は、ベタつきやシミの原因になり、かえってカビのエサになることもあります。重曹は研磨作用があり、ワックスを剥がしてしまいます。「ナチュラル掃除によい」とよく聞く酢や重曹ですが、こと木のフローリングのカビ取りには不向きです。場所によって、向く洗剤・向かない洗剤があると覚えておきましょう。
こすりすぎ・水拭きのしすぎ
力を入れてこすりすぎると、表面のコーティングや木材を傷めます。また、フローリングは水気に弱いので、びしょびしょの雑巾で拭くのもNG。やさしく、しっかり絞って拭くのが鉄則です。
お片づけ習慣化率97%自分で取れないカビは無理せずプロへ
表面の白カビや青カビは、まだ軽度の段階で、正しい方法なら自分でも取り除けます。一方で、黒いシミが落ちない、木目に沿って帯状に広がっている、床がブカブカと浮いている、といった場合は、カビの根が深く張っている可能性があります。無理にこすると、かえって床を傷めてしまうことも。広範囲の黒カビや、自分で取れないカビは、専門業者に相談しましょう。費用はかかりますが、確実に除去でき、床材の状態も見てもらえます。判断に迷うときは、目立たない場所で少しだけ試し、変色しないか・落ちるかを確認してから進めると安心です。
フローリングにカビを生やさない予防の習慣
いちばん大切なのは、そもそもカビを生やさないこと。暮らしを整えるプロとして、予防の習慣をご紹介します。
こまめに換気・除湿する
カビは湿気が大好きです。こまめに窓を開けて換気し、湿度の高い時期は除湿機やエアコンの除湿を使いましょう。室内の湿度は60%以下を目安にすると、カビが繁殖しにくくなります。空気がこもらないよう、家具のうしろやクローゼットの中にも、ときどき風を通すと効果的です。
布団は敷きっぱなしにしない
布団を床に直敷きするなら、毎日たたんで風を通し、すのこを敷いて湿気を逃がしましょう。敷きっぱなしは、布団にも床にもカビが生える原因です。マットレスの下も、ときどき立てて乾かすと安心です。
ホコリをためない・物を減らして風通しよく
ホコリはカビのエサになるので、こまめな床掃除が予防の基本です。また、床に物が多いと、その下に湿気とホコリが溜まりがち。物を減らして床を見せると、掃除がしやすく、風通しもよくなり、カビが生えにくくなります。家具も壁にぴったりつけず、少しすき間を空けて置くと、空気が流れてカビ予防になります。
フロアコーティングという選択肢
きれいなフローリングを長く守りたいなら、フロアコーティングという方法もあります。床に被膜を作ってカビや汚れから守り、ワックスより丈夫で掃除もラクに。気になる方は、検討してみてもよいでしょう。
フローリングのカビに関するよくある質問
Q. フローリングのカビには何を使えばいい?
消毒用エタノール(アルコール濃度70〜80%)か、中性洗剤がおすすめです。塩素系漂白剤や酢・重曹は、変色や床を傷める原因になるので避けましょう。
Q. 掃除機で吸ってはいけないの?
はい、避けてください。カビの胞子を吸い込み、排気口から部屋じゅうに拡散させてしまいます。まずはワイパーでホコリを拭き取り、エタノールなどで拭き取るのが正解です。
Q. 黒カビが落ちないときは?
木目に沿って広がる黒カビや、落ちないシミは、根が深く張っている可能性があります。無理にこすらず、専門業者に相談を。放置すると床の腐食につながるため、早めの対処がおすすめです。
Q. 賃貸でカビが生えたらどうすればいい?
まずは表面のカビを正しい方法で取り除き、悪化させないことが大切です。床材を傷めると退去時のトラブルになることもあるので、ひどい場合は自己判断せず、管理会社や大家さんに相談しましょう。
まとめ|フローリングのカビは、正しい方法と予防がカギ
フローリングのカビは、表面に出てきた軽度の段階なら、消毒用エタノールや中性洗剤で正しく取り除けます。掃除機で吸う・塩素系漂白剤や酢・重曹を使う、といったNG行為は、カビを広げたり床を傷めたりするので避けましょう。そして何より大切なのは、換気・除湿・こまめな掃除でカビを生やさない予防の習慣です。物を減らして風通しをよくしておくと、カビも生えにくく、掃除もぐっとラクになります。黒カビが広範囲に及ぶ場合は、無理せずプロへ。健康にも関わるので、見つけたら早めに、落ち着いて対処していきましょう。
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