「朝から晩まで家事と育児、仕事に追われて、気づけば一日が終わっている」「ゆっくりお茶を飲む時間さえない」——自分の時間がまったく取れず、心も体も疲れ切っていませんか。
自分の時間がないのは、あなたの時間の使い方が下手だからではありません。家事や育児が一人に集中していたり、「きちんとやらなきゃ」と頑張りすぎていたりと、暮らしの仕組みに原因があることがほとんどです。少しずつ見直すことで、短い時間でも自分のための時間を取り戻すことができます。
この記事では、自分の時間がない主な原因、自分の時間を作る具体的な方法、短い時間でもできる過ごし方、罪悪感の手放し方、そして暮らしを整えて時間を生み出すコツまで、順番にお伝えします。
| 確認したいポイント | 結論 | 詳細 |
|---|---|---|
| 自分の時間がない原因は? | 家事・育児の集中や完璧主義、頼れないこと | 家事や育児が一人に集中している、すべてを完璧にこなそうとしている、人に頼るのが苦手といったことが重なり、自分の時間がなくなっていることが多いです。 |
| 自分の時間を作る方法は? | やらない家事を決め、家族と分担する | 1日の時間を書き出して見直し、やらなくていい家事を手放しましょう。時短家電やサービスを活用し、家族と分担することで、自分のための時間が生まれます。 |
| 短い時間でできることは? | 5分のお茶やストレッチなど小さな自分時間 | 好きな飲み物をゆっくり飲む、音楽を聴く、ストレッチをするなど、5分でもできることはあります。「自分のための時間」と意識することが大切です。 |
この記事でわかること
- 自分の時間がないと感じる人が多い背景
- 自分の時間がなくなってしまう主な原因
- 家事の見直しや家族との分担など、自分の時間を作る方法
- 5分・30分など、短い時間でもできる自分時間の過ごし方
- 暮らしを整えて、自分の時間を生み出すコツ
「自分の時間がない」と感じるのはあなただけではない
自分の時間がないと悩んでいるのは、決してあなただけではありません。特に、家事や育児を担いながら働いている人にとっては、多くの人が抱えている悩みです。
自分の時間がないと、心と体に余裕がなくなる
自分の時間がない日が続くと、疲れがたまり、ささいなことでイライラしたり、家族に優しくできなかったりと、心の余裕がなくなっていきます。
「何のために頑張っているのかわからない」「自分が何をしたいのかもわからなくなった」と感じることもあるでしょう。それは、それだけあなたが周りのために頑張ってきた証でもあります。
子育て中は、家事や育児の時間が大きくなる
内閣府男女共同参画局「令和2年版 男女共同参画白書」では、6歳未満の子どもを持つ夫婦は、夫婦全体と比べて、妻はもともと長い「家事・育児・介護時間」が大幅に長くなり、夫は高水準の「仕事等時間」がさらに長くなることが示されています。
子育て中は、家事や育児にかかる時間が大きく増え、さらにその負担が一人にかたよりやすい時期です。自分の時間がなくなるのは、個人の努力不足ではなく、多くの家庭で起きていることだと知っておきましょう。
自分の時間がほしいと思うのはわがままではない
「母親なのに、自分の時間がほしいなんてわがままかな」と感じる方もいるかもしれません。しかし、自分のための時間を持つことは、心と体を休め、また明日から頑張るために必要なことです。
一人になりたいと感じる理由や、その気持ちとの向き合い方は、「【子育てに疲れたママへ】一人になりたい理由と対処法・一人時間のつくり方」でも紹介しています。
自分の時間がない主な原因
自分の時間を取り戻すためには、まずなぜ時間がなくなっているのかを知ることが大切です。当てはまるものがないか、確認してみましょう。
家事や育児が一人に集中している
料理、洗濯、掃除、子どもの世話、保育園や学校の準備など、家事や育児のほとんどを一人で担っていると、自分の時間はどうしてもなくなってしまいます。
家族が「手伝う」という意識のままでは、何をお願いするかを考えるのも自分の役割になり、見えない負担がさらに増えていきます。
家事を完璧にこなそうとしている
毎日すべての部屋に掃除機をかける、毎食手づくりの料理を何品も用意する、洗濯物はきれいにたたむ——家事の基準が高いほど、それにかかる時間も長くなります。
家事には終わりがなく、やろうと思えばいくらでもやることが見つかります。完璧を目指しすぎることが、自分の時間を奪っている原因かもしれません。「誰のための基準なのか」を一度考えてみると、手放せる家事が見えてくることもあります。
人に頼るのが苦手
「自分でやったほうが早い」「頼むのは申し訳ない」と、つい一人で抱え込んでしまう人もいます。頼まずに自分でやり続けると、家族も「やってもらうのが当たり前」になり、ますます負担が集中する悪循環に陥りがちです。最初は時間がかかっても、家族に任せることが、長い目で見ると自分の時間を生む近道になります。
なんとなく過ぎていく時間がある
忙しいと感じていても、スマートフォンを何となく見ていたら30分たっていた、ということもあるかもしれません。疲れていると、ついぼんやりスマートフォンを眺めてしまうのは自然なことです。
ただ、それが本当に心から休まる時間になっているかどうかは、一度振り返ってみる価値があります。見たあとに疲れが残っているなら、その時間をほかの過ごし方に使うことで、気分がぐっと変わるかもしれません。
探し物や片づけに時間を取られている
「鍵はどこ?」「あの書類どこに置いたっけ?」と、探し物に使っている時間は、一回一回は短くても、積み重なると意外と大きなものです。
モノが多く、定位置が決まっていない家では、探し物や出しっぱなしのモノの片づけに、毎日少しずつ時間が奪われていきます。家族に「あれどこ?」と聞かれて探すのも、ママの時間を奪う原因のひとつです。
仕事や通勤に多くの時間を使っている
仕事をしている場合は、勤務時間に加えて通勤や残業の時間もかかります。仕事から帰ってすぐに家事や育児が始まると、一日の中で一息つく時間がまったくないという状態になりがちです。
働き方を急に変えるのは難しくても、家事の量や家族との分担を見直すことで、帰宅後の負担を減らすことはできます。
自分のことをいつも後回しにしている
家族の予定や用事を優先するあまり、自分の予定はいつも「時間が余ったら」になっていませんか。時間が余ることはほとんどないため、結局いつまでたっても自分の時間は生まれません。
自分が何をしたいのかわからなくなっている
長い間、家族のために時間を使い続けていると、いざ時間ができても「何をしたらいいかわからない」と感じることがあります。せっかくの時間を、結局家事に使ってしまう人も少なくありません。
「やってみたいこと」「好きだったこと」を、思いつくままにリストにしておくと、時間ができたときにすぐに自分のための過ごし方を選べるようになります。
自分の時間を作る方法
ここからは、自分の時間を作るための具体的な方法を紹介します。すべてを一度に変える必要はありません。できそうなことから一つずつ試してみてください。
1日の時間の使い方を書き出す
まずは、朝起きてから寝るまでの1日の流れを、30分〜1時間ごとに書き出してみましょう。何にどれくらい時間を使っているかが見えると、「この家事は毎日やらなくてもいいかも」「この時間はまとめられるかも」と、見直せるポイントが見つかります。
家族にも見てもらうと、どれだけの家事や育児を担っているかを知ってもらうきっかけにもなります。平日と休日で分けて書き出すと、それぞれの日に見直せるポイントがより見つけやすくなります。
「やらない家事」を決める
家事の時間を減らすには、思い切って「やらない家事」を決めることが効果的です。「タオルはたたまずにかごへ入れる」「平日の掃除機は2日に1回」「夕食は一汁一菜でいい」など、自分の家に合ったルールをつくりましょう。
家事がつらいと感じるときの向き合い方は、「毎日の家事が苦痛なのは甘えじゃない|しんどい5つの原因と負担を減らす対処法」でも紹介しています。
時短家電や外部サービスを活用する
食洗機や乾燥機付き洗濯機、ロボット掃除機などの時短家電は、毎日の家事時間を大きく減らしてくれます。ネットスーパーや宅配サービス、家事代行などを取り入れるのもおすすめです。
家事の時短につながるアイデアは、「家事の時短アイデア集|料理・洗濯・掃除がラクになるコツをプロが解説」や、「家事を効率化する方法13選|共働き・ワンオペでも時間にゆとりが生まれるコツ」で紹介しています。
家族と家事・育児を分担する
自分の時間を作るためには、家事や育児を家族で分担することが欠かせません。家の中の家事を書き出して見える化し、誰が何を担当するかを話し合いましょう。
子どもにも、年齢に合わせて自分のことは自分でしてもらうようにすると、少しずつ負担が減っていきます。家事分担表の作り方は、「家事分担表の作り方とコツ|名もなき家事まで見える化するテンプレート例つき」で紹介しています。
すきま時間を「自分のため」に使う
まとまった時間がとれなくても、通勤中、子どものお昼寝中、洗濯機が回っている間など、日常の中にはすきま時間があります。
そのすきま時間を、家事を詰め込む時間ではなく、自分のための時間として使ってみましょう。好きな本を数ページ読む、好きな音楽を聴くだけでも、気持ちが少し軽くなります。
スマートフォンの使い方を見直す
何となくスマートフォンを見ている時間を、本当に自分が楽しめること、心が休まることに使えているかを振り返ってみましょう。
スマートフォンの利用時間を確認できる機能を使うと、どれくらいの時間を使っているかがわかります。通知をオフにする時間を決めるだけでも、気持ちが落ち着き、時間を有効に使いやすくなります。
地域の子育て支援サービスも頼る
家族だけで時間をつくるのが難しいときは、自治体の一時預かりやファミリー・サポート・センターなど、地域の子育て支援サービスを利用するのもひとつの方法です。
「リフレッシュのため」という理由でも利用できるサービスもあります。お住まいの地域でどのような支援が受けられるか、一度調べておくと安心です。
朝や夜の静かな時間を活用する
家族が起きる前の朝の時間や、子どもが寝たあとの夜の時間は、誰にもじゃまされずに過ごせる貴重な時間です。
ただし、睡眠時間を削りすぎると、かえって疲れがたまってしまいます。無理のない範囲で、自分に合った時間帯を見つけましょう。朝型の人は少し早起きして、夜型の人は子どもを寝かしつけたあとの30分を、自分の時間にしてみてください。
自分の時間を「予定」として先に入れる
「時間が余ったら自分の時間にしよう」と考えていると、いつまでたっても時間は生まれません。「毎週土曜日の午前中は自分の時間」など、あらかじめカレンダーに予定として書き込み、家族にも伝えておきましょう。
予定として決まっていれば、家族も協力しやすくなり、自分も罪悪感を持たずに過ごせます。最初は月に1回、1時間からでもかまいません。小さく始めて、少しずつ増やしていきましょう。
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短い時間でもできる自分時間の過ごし方
自分の時間は、まとまった時間でなくてもかまいません。短い時間でも「これは自分のための時間」と意識して過ごすことで、心にゆとりが生まれます。時間の長さ別に、過ごし方のアイデアを紹介します。
5分あればできること
ほんの5分でも、気持ちを切り替えることはできます。
- お気に入りのカップで、好きな飲み物をゆっくり味わう
- 好きな音楽を1〜2曲聴く
- 軽くストレッチをして、体をほぐす
- 窓を開けて深呼吸をする
- 手帳やノートに、今の気持ちを書き出す
「何もしない5分」をつくるだけでも、頭と心を休めることができます。毎日同じ時間に5分を確保すると、習慣として続けやすくなります。
30分あればできること
30分あれば、少し趣味の時間を楽しむこともできます。
- 読みたかった本や雑誌を読む
- 近所を散歩したり、カフェで一息ついたりする
- ゆっくりお風呂に入る
- 好きなドラマや動画を1本見る
家族に「30分だけ一人にしてね」とお願いして、思い切ってその時間を楽しみましょう。スマートフォンを置いて過ごすと、短い時間でもしっかりと気分転換できます。
半日〜1日とれるときにできること
家族の協力が得られる日は、思い切って半日〜1日、自分だけの時間を過ごしてみましょう。その間の食事や子どもの予定を前もって家族と共有しておくと、安心して出かけられます。
友人とランチに出かける、美容院に行く、映画を見に行く、習い事に参加するなど、普段はなかなかできないことを楽しむと、心がぐっと軽くなります。月に一度などペースを決めて、定期的に取れるようにするのが理想です。夫婦で交代して、お互いに自分の時間を持てるようにすると、不公平感もなく続けやすくなります。
家族と一緒でも楽しめる自分時間
一人の時間がとれないときは、家族と一緒にいながら、自分の好きなことを楽しむのもおすすめです。子どもと一緒に好きな音楽を聴く、家族で散歩しながら季節の景色を楽しむ、子どもが絵を描いている横で自分も好きな本を読むなど、工夫次第で楽しみ方は広がります。
「自分が楽しい」と感じられる時間を、日常の中に少しずつ増やしていきましょう。
自分時間を持つことへの罪悪感を手放す
自分の時間を持とうとすると、「家族に悪いな」「母親なのに」と罪悪感を覚える方も多いでしょう。その気持ちとの向き合い方を考えてみましょう。
自分を大切にすることは、家族を大切にすること
疲れ切った状態では、家族に優しく接したくても、つい言葉がきつくなってしまうものです。自分の時間を持って心に余裕が生まれると、家族にも穏やかな気持ちで向き合えるようになります。
自分を大切にすることは、結果的に家族を大切にすることにもつながります。子育てのストレスとの向き合い方は、「子育てのストレスがつらいあなたへ|原因と今日からできる解消法を解説」でも紹介しています。
「完璧な母親」を目指さない
家事も育児も仕事も、すべてを完璧にこなそうとすると、自分の時間はいつまでたっても生まれません。「今日はここまでできたら十分」と、自分に合格点を出してあげることも大切です。
少し手を抜いた日があっても、家族は困らないことがほとんどです。完璧よりも、笑顔で過ごせることを大切にしましょう。
「お願い」は具体的に伝える
家族に協力してもらいたいときは、「少しは手伝って」ではなく、「土曜日の午前中、子どもを公園に連れて行ってほしい」のように、具体的にお願いすると、相手も動きやすくなります。
やってもらえたときは「ありがとう、助かったよ」と伝えることで、次も協力してもらいやすくなります。家族のやり方が自分と違っても、細かく口を出さずに任せることが、協力を続けてもらうコツです。
暮らしを整えると、自分の時間が生まれる
自分の時間を生み出すためには、毎日の暮らしそのものを整えることも大切です。家の中が整い、家族が自分で動ける仕組みができると、見えないところで奪われていた時間が戻ってきます。
モノが減ると、探し物と片づけの時間が減る
モノが少なく、どこに何があるかがはっきりしている家では、探し物や片づけにかかる時間が大きく減ります。掃除のたびにモノを動かす手間もなくなり、家事全体の時間も短くなります。
使っていないモノを手放し、持ち物を管理できる量に整えることから始めてみましょう。モノを減らして散らからない暮らしをつくる考え方は、「ミニマリストに学ぶ片づけ術|物を減らすコツと散らからない暮らしの始め方」も参考にしてください。
定位置を決めると、家族が自分で動ける
「ハサミどこ?」「体操服はどこにある?」と家族に聞かれるたびに、手を止めて探していませんか。モノの定位置を決めて家族と共有しておくと、家族が自分で見つけて、自分で戻せるようになります。
家族一人ひとりが自分のことを自分でできるようになると、ママの手が空く時間が少しずつ増えていきます。収納にラベルを貼っておくと、子どもでも迷わず元の場所に戻せるようになります。
見えない負担に気づいて、手放す
日用品の補充、献立を考えること、子どもの持ち物の準備など、名前のつかない細かな家事は、気づかないうちに時間と気力を奪っています。
こうした見えない負担を書き出して家族と共有し、手放せるものは手放しましょう。「何もしていないのに疲れる」と感じる理由については、「育児で何もしてないのに疲れるのはなぜ?見えない負担の正体と対処法5つ」で紹介しています。
仕事と家事の両立は、仕組みで支える
仕事と家事・育児を両立していると、毎日を回すだけで精一杯になりがちです。一人の頑張りに頼るのではなく、家事の仕組みや家族の協力体制を整えることで、少しずつ自分の時間を生み出していきましょう。
仕事と家事の両立に悩んだときのヒントは、「仕事と家事の両立に疲れた…負担を減らす3つのコツと暮らし別の両立術」で紹介しています。
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まとめ
自分の時間がないと感じるのは、あなただけではありません。家事や育児が一人に集中していたり、家事を完璧にこなそうとしていたり、人に頼るのが苦手だったりと、暮らしの仕組みに原因があることがほとんどです。
自分の時間を作るには、1日の時間の使い方を書き出し、やらない家事を決め、時短家電や外部サービスを活用しながら、家族と分担していくことが大切です。5分でも30分でも、「自分のための時間」と意識して過ごすことで、心にゆとりが生まれます。
そして、モノを減らして定位置を決め、家族が自分で動ける暮らしを整えることで、見えないところで奪われていた時間が戻ってきます。自分を大切にすることは家族を大切にすること。罪悪感を手放して、自分のための時間を少しずつ取り戻していきましょう。
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