この記事では「部屋の片づけ方がわからない」と悩む中学生とその親に向けて、片づけられない原因と片づけのコツをお伝えします。
- 部屋を片づける気持ちになれない
- 部屋の片づけ方がわからない
- 中学生の子どもが部屋を片づけない
このように、子どもの部屋の片づけについて悩んでいませんか?
「自分は片づけができないんだ」「どうしてうちの子は片づけができないんだろう」と、親子そろって悩みを抱えている人もいるかもしれません。
片づけができない理由は、効率のよい片づけ方を知らないケースがほとんど。
中学生が部屋を片づけられない理由を理解して、対処法を考えていきましょう。
目次
部屋の片づけができない中学生が多い3つの理由

中学生になると部屋の片づけができるのが当たり前と考えてしまいますが、意外に自分で片づけができない中学生も多いものです。
まずは中学生が、部屋の片づけができない理由を紹介していきましょう。
①小学校からの学用品が蓄積されている
子どもは小学校から中学校まで、数多くの学用品を使いますよね。
壊れているモノや、明らかに不要なモノは子ども自身でも処分できるでしょう。
しかし、今後も使うかどうかわからないモノや、記念として残しているモノなど、学用品はどんどん蓄積されていきます。
その結果、部屋の中にモノが多くなってしまい、うまく片づけられなくなるのです。
②遊びや部活などで時間が足りない
中学生になると、より友達同士の関係性は親密になります。
学校が終わったら、帰ってきてすぐに遊びに行ってしまい、家にほとんどいないという子どももいるでしょう。
部活に打ち込んでいる子であれば、帰ってきて、ご飯を食べて、お風呂に入って、家庭学習をしたらもう寝る時間になることも。
そうなると、部屋を片づける時間がどうしても足りなくなってしまうのです。
部屋の片づけよりも優先したいことが、中学生にはたくさんあるんですね。
③思春期で親の言うことを聞かない
小学校くらいまでなら、親に褒めてもらいたいから片づけをするという動機づけも効果があります。
しかし、中学生になると「部屋を片づけて褒めてもらいたい」とは思いません。
さらに思春期で親の言うことを聞かない子どもも増えるので、どんどん片づけができない環境に陥ってしまうのです。
中学生の部屋の片づけ9つのコツ

中学生が部屋を片づけられるようになるためには、片づけのコツを理解することが必要です。
ここでは、中学生の子ども自身が片づけられるようになるための、9のコツを紹介します。
片づけ方がわからないと悩んでいる中学生は、参考にしてみてください。
①いるモノといらないモノを分ける
部屋をスッキリと片づけるためには、まずいるモノといらないモノをきっちりと分けるステップが必要です。
持ち物をひとつずつ確認して、いらないモノはどんどん捨ててみてください。
どうしても自分で決められない時には、使うか使わないかで判断するのも良いでしょう。
悩んだら親に相談したり、悩み中ボックスを作ってとりあえずそこに入れて置いたりすればOKです。
悩み中ボックスを作る際は3か月や半年など期限を決めて、それまでに使わなかったら処分するというルールを自分で決めてみてください。
②片づける範囲を決めてからスタートする
いざ片づけをしようと思っても、部屋中が散らかっていると手の付けどころがわからなくなります。
今日は机、今日はクローゼットの中など、まずは片づける場所を最初に決めてみましょう。
場所を決めたら、その中や場所にあるモノをすべて出して、片づけのやる気を高めてみてください。
決めた場所の片づけが終わった達成感は、次の片づけに進むためのモチベーションにつながるはずです。
③棚には空きスペースを作っておく
片づけをすると、ついつい隙間にモノを収納したくなりますよね。
しかし、学校で使うモノや趣味のモノなど、所持品はどんどん増えていきます。
片づけをする時にあえて空きスペースを作っておくと、新しくモノが増えても収納場所に困りません。
片づける場所がわかっていると、安心してモノを部屋の中に入れられますよね。
④机の上にはできるだけモノを置かない
自分の部屋に学習机がある中学生は、机の上に収納を兼ねて、モノを置いている人も多いでしょう。
しかし、机の上は勉強に集中できるように、できるだけモノを置かないようにするのがベターです。
収納は別の場所に設置して、机の上はスッキリと片づいた状態をキープしてみてください。
ただし、リビング学習などで部屋の机を勉強に使わない場合は、収納スペースとして活用してもOKです。
⑤使う場所の近くに片づける
モノを片づける場所をどこにしようか悩んだら、使う場所の近くに収納するようにしましょう。
使う場所の近くに片づけると、片づけやすい環境が整って出し入れが楽ちんになります。
使う場所から手の届く位置に欲しいモノがあると、作業や行動の効率も上がりますよ。
⑥どこに何を片づけるのか視覚化する
片づけが苦手な中学生にぜひやってもらいたいのが、片づける場所の視覚化です。
わかりやすく、片づけるモノの名前をラベリングすると、どこに何を片づければいいのかが一目瞭然になります。
おしゃれに片づけたい場合は、イラストや自分だけがわかる目印などでも良いでしょう。
片づける場所を視覚的に把握できるようになると、片づけのハードルがグッと低くなります。
⑦ファイルボックスとクリアファイルを活用
中学生の部屋で、片づけ方に困ってしまうものの中に紙類があります。
学校からもらってくるプリントや自分で印刷したもの、手紙やテストなど、枚数が増えるほどに管理が難しくなりますよね。
そんな時におすすめなのが、種類別にクリアファイルに収納する方法です。
クリアファイルに入れれば、大きさの違う紙もすべて同じサイズで管理できます。
分類したクリアファイルには何が入っているのかラベルをつけて、ファイルボックスに放り込めばOK。
散らかりがちな紙類が、スッキリ省スペースで収納できます。
⑧収納スペースが狭い場合は家具で代用
中学生の子ども部屋にクローゼットなどの収納スペースがない場合は、ひとつでもいいので収納できる家具を設置しましょう。
収納棚やボックスなどを置いてもいいですし、収納付きのベッドやワゴンなどを活用するのもおすすめです。
狭い収納スペースに無理やりものを片づけようとすると、考えるのがめんどうになり部屋が散らかる原因に。
自分の持ち物の量に合わせた収納家具を活用して、片づけやすい環境を整えてみてください。
⑨自分の好きな空間を作る
中学生が自分の部屋を片づけられるようになるためには、部屋の中に自分の好きな空間を作るのがおすすめです。
たとえば、好きなアニメや芸能人のグッズなどを飾れば、その空間はキレイにしたいと感じるはず。
そこを中心に部屋をキレイにしていけば、片づけが楽しくなってきます。
趣味のものを飾ったり、おしゃれなインテリアにこだわったりして、キレイな状態をキープしたくなる部屋作りを意識してみてください。
中学生でも簡単にできる収納アイディア実例5つ!

実際に中学生が自分の部屋を片づける際に、参考にしたい収納アイディアを5つご紹介します。
わかりやすさやおしゃれさをアピールできるアイディアばかりなので、ぜひ真似してみてくださいね。
①引き出しの中はトレーで細かく小分けする

散らかりがちな机や収納棚の引き出しの中は、トレーなどで細かく仕分けしましょう。
仕切り付のトレーを選べば、モノの定位置を決めやすくなります。
もしもリビング学習で文房具などを部屋から持ち運ぶ場合は、持ち運び用の収納ボックスにしまうのもおすすめ。
そのままリビングに持っていって、そのまま戻すだけなので、片づけの手間をカットできます。
②中学生の子ども部屋にはロフトベッドも人気
出典:Amazon
中学生の子ども部屋を片づけやすくするためには、ロフトベッドも人気のアイテムです。
ベッドの下にデスクや収納がついていて、狭い部屋でもスペースを有効活用できます。
収納がついているため片づけやすいだけでなく、おしゃれに見える点も人気の理由。
収納スペースがなくて困っている場合は、ロフトベッドの購入も検討してみてください。
③S字フックや突っ張り棒で収納場所を増設

収納スペースが少ない部屋に悩んでいる中学生には、自分で収納を増設する方法もおすすめです。
たとえば、突っ張り棒にS字フックを組み合わせれば、好きなところに吊り下げ収納を作れます。
壁に有孔ボードを掛ければ、おしゃれな収納グッズに早変わり。
最近では100円ショップでも、簡単に収納を増設できるアイテムが売られているので、自分が使いやすい収納スペースを作ってみてください。
④クローゼットがない部屋にはおしゃれなハンガーラック

中学生の部屋でクローゼットがない場合、おしゃれなハンガーラックを設置するのもおすすめ。
ハンガーラックは存在感がある分、デザイン性にこだわると部屋全体がおしゃれに見えます。
またハンガーラックは、服を畳んでしまう収納よりも圧倒的に片づけしやすいのもポイント。
衣類の収納に悩んでいるなら、ぜひハンガーラックを導入してみてください。
⑤趣味の物はおしゃれに飾る
出典:Amazon
自分の趣味のモノは、できるだけおしゃれに飾りましょう。
その方が、片づけに対するモチベーションが上がりやすくなるためです。
ウォールラックを設置して壁面ディスプレイにしたり、収納ケースを使って飾りながら収納したり、自分の部屋に合ったスタイルでおしゃれな片づけ方を考えてみてくださいね。
まとめ:中学生の部屋の片づけには親子で向き合おう
中学生の部屋の片づけは、「やりなさい」と言ってできるようになるものではありません。
子どもだけでなく親が一緒になって、片づけと向き合うことでスムーズに片づけられる環境が整います。
部屋を片づけて家の中がスッキリキレイになると、日常生活や勉強など、ほかのことに対する気分もグッと上がりやすくなるものです。
ぜひこの機会に、親子で片づけについて考えてみてください。