「雑誌やSNSで見かける見せる収納に憧れるけれど、自分の家でやると散らかって見えてしまう」「どこまで見せて、どこから隠せばいいのかわからない」——そんな悩みを抱えていませんか。
見せる収納は、うまく取り入れればお部屋をおしゃれに見せてくれるだけでなく、どこに何があるかがひと目でわかり、家族みんなが出し入れしやすくなる便利な収納方法です。一方で、ポイントを押さえずに取り入れると、生活感が出て散らかった印象になってしまいます。
この記事では、見せる収納の基本やメリット・デメリット、隠す収納との使い分け方、おしゃれに見せるコツ、場所別のアイデア、そしてきれいな状態を保つためのポイントまで、順番にお伝えします。
| 確認したいポイント | 結論 | 詳細 |
|---|---|---|
| 見せる収納とはどんな収納? | モノを見える状態でしまい、出し入れしやすくする方法 | オープンラックや壁面の棚などを使い、扉や引き出しの中にしまい込まずに収納する方法です。取り出しやすく、インテリアとしても楽しめます。 |
| 見せる収納と隠す収納の使い分けは? | よく使う・好きなモノは見せ、生活感は隠す | 毎日使うモノや見た目が気に入っているモノは見せる収納に、パッケージが派手なモノや使用頻度の低いモノは隠す収納にすると、すっきり見えます。 |
| 見せる収納をおしゃれに見せるコツは? | 統一感と余白を意識し、モノの量を絞ること | 色や素材をそろえ、棚には余白を残して詰め込みすぎないことが大切です。モノの量を見直し、定位置を決めておくときれいな状態が続きます。 |
この記事でわかること
- 見せる収納の意味と、隠す収納との違い
- 見せる収納のメリット・デメリット
- 見せる収納と隠す収納の上手な使い分け方
- 見せる収納をおしゃれに見せるコツと場所別のアイデア
- 見せる収納をきれいに保つための片づけのポイント
見せる収納とは?隠す収納との違い
まずは、見せる収納がどのような収納方法なのか、隠す収納とどう違うのかを確認しておきましょう。それぞれの特徴を知っておくと、自分の家に合った取り入れ方が見えてきます。
見せる収納は「モノを見える状態でしまう」方法
見せる収納とは、オープンラックや壁面の棚、フックなどを使い、モノを扉や引き出しの中にしまい込まず、外から見える状態で収納する方法です。お気に入りの食器や雑貨をディスプレイするように並べるため、「ディスプレイ収納」と呼ばれることもあります。
棚に並べるだけでなく、壁に掛ける、上から吊るす、透明なケースに入れるといった方法も見せる収納のひとつです。収納とインテリアを兼ねられるため、限られたスペースでも暮らしを楽しめるのが魅力です。
隠す収納との違い
隠す収納は、クローゼットや扉付きの棚、引き出しなどを使って、モノを見えないようにしまう方法です。扉を閉めるだけで生活感を隠せるため、お部屋をすっきり見せやすいのが特徴です。
一方で、中が見えないぶん、どこに何をしまったかわからなくなったり、奥のモノを取り出しにくかったりすることもあります。見せる収納と隠す収納にはそれぞれ長所と短所があるため、どちらか一方にするのではなく、モノや場所に合わせて組み合わせることが大切です。収納の基本的な考え方は、「片づけと収納の基本|整理→収納→片づけの正しい順番とコツをプロが解説」でも紹介しています。
見せる収納が向いている人・向いていない人
見せる収納は、「扉を開けるのが面倒で、つい出しっぱなしにしてしまう」という人や、お気に入りのモノを眺めて楽しみたい人に向いています。どこに何があるかが見えるため、家族と暮らしていて「あれどこ?」と聞かれることが多い家庭にもおすすめです。
一方で、モノが多くて手放すのが苦手な人や、こまめな掃除が負担に感じる人は、いきなり見せる収納を広げると散らかって見えやすくなります。その場合は、まず隠す収納を中心にして、見せる場所を小さく限定するところから始めてみましょう。
見せる収納のメリット・デメリット
見せる収納には、見た目のよさだけでなく、毎日の暮らしを便利にしてくれるメリットがあります。ただし、デメリットを知らずに取り入れると、かえって片づかない原因になることも。取り入れる前に、両方をしっかり押さえておきましょう。
メリット:どこに何があるかひと目でわかる
見せる収納では、モノが外から見える状態で置かれているため、どこに何があるかがひと目でわかります。扉を開けて探したり、引き出しの奥をのぞき込んだりする必要がないので、探し物にかかる時間が減ります。
持っているモノを把握しやすくなるため、同じモノを買ってしまう「ダブり買い」を防げるのもうれしいポイントです。
メリット:出し入れがラクで家族も戻しやすい
扉や引き出しを開けるひと手間がないため、使いたいときにすぐ手に取れます。しまうときも置き場所が目に見えているので、子どもや家族も迷わず元の場所に戻しやすくなります。
「どこにしまえばいいかわからない」という理由で出しっぱなしになっていたモノも、見せる収納にすると自然と定位置に戻るようになることがあります。毎日使うモノの収納に、特に向いている方法です。
メリット:お気に入りをインテリアとして楽しめる
お気に入りの食器や本、雑貨、観葉植物などを並べると、収納そのものがインテリアの一部になります。使うたびに好きなモノが目に入り、暮らしの中で小さな楽しみが増えるのも、見せる収納ならではの魅力です。
デメリット:生活感が出て散らかって見えやすい
見せる収納の一番の注意点は、モノの量が多かったり、色や形がばらばらだったりすると、生活感が出て散らかった印象になりやすいことです。パッケージが派手な日用品や、細かいモノがたくさん並んでいると、片づいていても雑然として見えてしまいます。
また、隠す収納のように「とりあえず扉の中に入れる」ことができないため、日ごろから整った状態を保つ意識が欠かせません。
デメリット:ほこりがたまりやすい
扉のない棚に置いたモノは、ほこりをかぶりやすくなります。特にキッチンでは油汚れが付きやすく、こまめな掃除が必要です。モノが多いほど掃除の手間も増えるため、並べる量を絞ることが大切です。
見せる収納と隠す収納の使い分け方
見せる収納を成功させるカギは、「何を見せて、何を隠すか」を上手に使い分けることです。ここでは、使い分けの基本的な考え方を紹介します。
見せるのは「よく使うモノ」と「見た目が好きなモノ」
見せる収納に向いているのは、毎日のように使うモノと、見た目が気に入っているモノです。たとえば、よく使う調理器具やマグカップ、お気に入りの本や雑貨、デザイン性の高い家電などが当てはまります。
よく使うモノを見せる収納にすると、出し入れのしやすさというメリットを最大限に生かせます。さらに見た目も好きなモノであれば、インテリアとしても楽しめて一石二鳥です。
隠すのは「生活感が出るモノ」と「使用頻度が低いモノ」
一方、隠す収納に向いているのは、パッケージが派手な日用品のストック、書類、掃除道具、季節ものなど、生活感が出やすいモノや使用頻度が低いモノです。
こうしたモノを扉の中や引き出し、ふた付きのボックスなどにまとめておくと、見せる収納のおしゃれさが引き立ちます。リビングの一角にあるクローゼットなど、隠す収納を上手に活用するアイデアは、「リビングクローゼットの収納術|何を入れる?整理のコツとスッキリ活用するアイデア」で紹介しています。
「見せる2割・隠す8割」を目安にする
見せる収納と隠す収納のバランスは、「見せる2割・隠す8割」程度を目安にすると、すっきりおしゃれな印象になりやすいといわれています。すべてを見せようとすると、どうしても生活感が出てしまうためです。
はじめて見せる収納に挑戦する方は、棚の1段や壁の一角など、小さなスペースから取り入れてみるのがおすすめです。うまくいったら少しずつ範囲を広げていくと、無理なく自分の家に合ったバランスを見つけられます。
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見せる収納をおしゃれに見せるコツ
同じモノを並べても、ちょっとした工夫で見え方は大きく変わります。ここでは、見せる収納をすっきりおしゃれに見せるための具体的なコツを紹介します。
色・素材・形に統一感をもたせる
見せる収納をおしゃれに見せるうえで最も大切なのが、統一感です。色は2〜3色程度にしぼり、素材やテイストをそろえると、モノが多少多くてもまとまった印象になります。
たとえば、白や木目、ガラスなどでそろえるとナチュラルな雰囲気に、黒やアイアンでそろえると引き締まった雰囲気になります。調味料や洗剤などは、同じデザインの容器に詰め替えるだけでも、見た目がぐっとすっきりします。
余白をつくって詰め込みすぎない
棚いっぱいにモノを並べると、どんなにおしゃれなモノでも雑然とした印象になってしまいます。棚のスペースの7割程度を目安にモノを置き、余白を残すことを意識しましょう。
余白があると、一つひとつのモノが引き立ち、空間に抜け感が生まれます。出し入れもしやすくなり、ほこりを払うときも手間がかかりません。
高さや奥行きに変化をつけて配置する
同じ高さのモノを一列に並べるだけだと、単調な印象になりがちです。背の高いモノと低いモノを組み合わせたり、奥と手前に置き分けたりして、高さや奥行きに変化をつけると、リズムのあるディスプレイになります。
「三角形」を意識して、中央を高く、両端を低くする配置も、バランスよく見せる定番のテクニックです。お部屋全体をおしゃれに見せるコツは、「部屋をおしゃれに片づけるコツ|スッキリ見える収納術と統一感のある空間づくり」でも紹介しています。
重いモノは下、軽いモノは上に置く
見せる収納では、見た目だけでなく安全面にも気を配りましょう。重いモノや割れやすいモノは下の段に、軽いモノは上の段に置くのが基本です。重心が下にあると棚が安定し、地震のときに倒れたり落ちたりするリスクを減らせます。
東京消防庁「地震から命を守る家具転倒対策」によると、近年の地震被害調査では、負傷者の3〜5割が屋内での家具類の転倒・落下・移動によってケガをしていることがわかっています。扉のないオープンラックは、モノが飛び出しやすいため、棚の固定や滑り止めシートの活用など、転倒・落下を防ぐ対策もあわせて行いましょう。
飾るモノは「グループ」でまとめて置く
小物を棚のあちこちにばらばらに置くと、視線が散って落ち着かない印象になります。花瓶と本、キャンドルとトレーなど、関連するモノを2〜3個ずつグループにしてまとめて置くと、まとまりのあるディスプレイになります。
トレーや小さな板の上にまとめて置くと、グループの範囲がはっきりし、掃除のときもトレーごと持ち上げられて便利です。
かごやボックスで「見せ方」を整える
細かいモノやデザインがばらばらのモノは、そのまま並べずに、かごやボックスにまとめて収納するのがおすすめです。同じかごをいくつか並べると、中身はさまざまでも外から見るとすっきりと統一感が出ます。
かごやボックスにはラベルを付けておくと、家族も何が入っているかがわかり、元に戻しやすくなります。見せる収納と隠す収納のいいとこ取りができる方法として、ぜひ取り入れてみてください。
【場所別】見せる収納のアイデア
見せる収納は、場所によって向いているモノや注意点が異なります。ここでは、家の中の場所ごとに取り入れやすい見せる収納のアイデアを紹介します。
リビング
リビングでは、本や雑貨、観葉植物などを飾るオープンシェルフや壁面の棚が人気です。家族みんなが過ごす場所なので、見せるモノは厳選し、書類や細かい日用品はボックスや引き出しに隠すのがポイントです。
テレビボードの上やダイニングテーブルは、つい郵便物や小物が置かれがちな場所です。置き場所の決まっていないモノがたまらないよう、定位置を決めておきましょう。テーブルの上が片づかないときの対策は、「テーブルの上が片づかない原因と解決策|ダイニングテーブルをスッキリ保つコツ」で紹介しています。
キッチン
キッチンでは、よく使う調理器具をフックに掛けたり、お気に入りの食器をオープン棚に並べたりする見せる収納が便利です。調理中にさっと手に取れるので、料理の効率も上がります。
ただし、コンロ周りは油汚れやほこりが付きやすいため、見せるモノは毎日使うものだけにしぼりましょう。調味料はそろいの容器に詰め替えると、見た目もすっきりします。また、まな板やふきんなど水気のあるモノは、立てて掛けておくと乾きやすく、衛生的に使い続けられるのも見せる収納のよいところです。
洗面所
洗面所は、タオルや歯ブラシなど毎日使うモノが多い場所です。タオルは色をそろえてオープン棚に重ねる、歯ブラシや化粧品はトレーにまとめるなど、見せる収納を取り入れると使いやすくなります。
一方で、洗剤やシャンプーのストックはパッケージが目立つため、扉の中にしまうのがおすすめです。湿気がこもりやすい場所なので、通気性のよいかごを選ぶのもポイントです。
玄関
玄関は、家に帰ってきて最初に目に入る場所です。鍵や印鑑など、出かけるときや帰ってきたときに使うモノは、壁に付けたフックやトレーに定位置をつくると、探し物や忘れ物が減ります。
靴は出しっぱなしにせず、よく履く1〜2足以外は靴箱にしまいましょう。玄関に季節の小物を1つ飾るだけでも、すっきりと印象のよい空間になります。傘やエコバッグもフックに掛けて定位置を決めておけば、出かける前にあわてて探すこともなくなります。
ワークスペース・デスク周り
在宅ワークや子どもの勉強に使うデスク周りでは、よく使う文房具やノートを、ペン立てや有孔ボードに見せる収納にすると、作業中にさっと手に取れて便利です。
ただし、書類やケーブル類が見えていると、気が散ったり雑然とした印象になったりします。書類はファイルボックスにまとめ、ケーブルはケーブルボックスに隠すなど、見せるモノと隠すモノを分けましょう。デスク周りの整理のコツは、「オフィスデスクの整理術|仕事が捗るデスク周りの片づけ方と散らからない仕組みづくり」でも紹介しています。
子ども部屋
子ども部屋では、子どもが自分で出し入れできる高さにオープン棚を置き、おもちゃや絵本を見せる収納にするのがおすすめです。どこに何があるかが見えていると、子どもも自分で片づけやすくなります。
かごにおもちゃの写真やイラストのラベルを貼っておくと、文字が読めない小さな子どもでも迷わず戻せます。子どもが自分で片づける習慣の身につけ方は、「子どもの片づけ習慣の身につけ方|親もイライラしない整理方法と声かけ」で詳しく紹介しています。
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見せる収納をきれいに保つためのポイント
見せる収納は、つくったときがゴールではありません。きれいな状態を保ち続けるためには、収納の前の「整理」と、日々の「片づけ」の習慣が欠かせません。
まずはモノの量を見直す
見せる収納がうまくいかない一番の原因は、モノが多すぎることです。収納グッズやおしゃれな棚を買う前に、まずは持っているモノを見直し、使っていないモノを手放して量を整えましょう。
モノの量が適正になれば、見せる収納に置くモノも自然と厳選され、余白のあるすっきりとした棚がつくりやすくなります。モノを減らして散らからない暮らしをつくる考え方は、「ミニマリストに学ぶ片づけ術|物を減らすコツと散らからない暮らしの始め方」も参考にしてください。
定位置を決めて家族で共有する
見せる収納をきれいに保つには、一つひとつのモノに「住所」を決め、使ったら必ず元の場所に戻すことが基本です。定位置が決まっていないと、空いているスペースに何となくモノが置かれ、少しずつ散らかっていきます。
家族と暮らしている場合は、モノの定位置を家族全員で共有しておくことが大切です。棚の使い方や収納のコツについては、「棚の片づけ方と収納のコツ|スッキリ整う手順と散らからない仕組みづくり」で詳しくお伝えしています。
こまめにほこりを払う習慣をつくる
見せる収納はほこりがたまりやすいため、こまめなお手入れが欠かせません。ハンディモップを棚の近くに置いておき、気づいたときにさっと払う習慣をつけると、掃除の負担が少なく済みます。
週に一度、棚の上のモノを手に取りながらほこりを払うついでに、「今も使っているか」「並べすぎていないか」を見直すのもおすすめです。掃除と見直しを同時に行うことで、見せる収納をいつでもすっきりとした状態に保てます。
季節ごとにディスプレイを入れ替える
見せる収納に飾るモノを、季節に合わせて入れ替えるのもおすすめです。春は花の小物、夏はガラスの器、冬は木のオブジェなど、季節ごとに少しだけ飾りを変えると、同じ棚でも新鮮な気持ちで楽しめます。
入れ替えのタイミングで、使っていないモノや飾りっぱなしで色あせたモノがないかを見直すと、モノが増えすぎるのも防げます。入れ替えた飾りを保管する箱の大きさを決めておき、「この箱に入る分だけ」と量を決めておくと安心です。
まとめ
見せる収納とは、モノを見える状態で収納し、取り出しやすさとインテリア性を両立させる収納方法です。どこに何があるかひと目でわかり、家族も戻しやすい一方で、生活感が出やすくほこりがたまりやすいというデメリットもあります。
見せる収納を成功させるには、よく使うモノや見た目が好きなモノを見せ、生活感が出るモノや使用頻度の低いモノは隠すなど、上手に使い分けることが大切です。色や素材の統一感、余白、高さの変化を意識し、重いモノは下に置くなど安全面にも配慮しましょう。
そして、見せる収納をきれいに保つ土台となるのは、モノの量を見直し、定位置を家族で共有する片づけの習慣です。収納のテクニックと片づけの習慣を組み合わせて、家族みんなが心地よく過ごせる空間をつくっていきましょう。
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