「片づけが好きだから資格を取ってみたい」「整理収納を仕事にできたらいいな」——そんな思いから、整理収納アドバイザーの資格に興味を持つ方が増えています。
整理収納アドバイザーは、NPO法人ハウスキーピング協会が認定する民間資格で、累計21万人以上が取得した実績ある片づけの資格です(参考:ハウスキーピング協会「整理収納アドバイザーとは」)。
しかし「費用はどのくらいかかるの?」「難しい資格なの?」「取っても意味あるの?」と疑問を持つ方も多いのではないでしょうか。
この記事では、整理収納アドバイザーの資格の種類や取得方法、費用、難易度から、取得後の仕事への活かし方、そして「資格を取る意味があるのか」という点まで、まとめて解説します。
| 確認したいポイント | 結論 | 詳細 |
|---|---|---|
| 整理収納アドバイザーとは? | ハウスキーピング協会認定の民間資格 | 片づかない原因を見つけ、暮らしに合った整理収納を提案するプロフェッショナルを育成する資格です。 |
| 資格の種類と違いは? | 2級・準1級・1級の3段階構成 | 2級は自分のための基礎知識、準1級は実践力、1級はプロとして仕事ができる資格です。 |
| 取得にかかる費用は? | 2級~1級まで合計約8.5~9.8万円 | 2級認定講座が約2.5万円、準1級が約3.6~4.2万円、1級試験が約3.4~4.5万円です。 |
| 難易度はどのくらい? | 2級はほぼ100%、1級1次は70~80% | 2級・準1級は講座受講で取得可能。1級は試験が必要ですが、しっかり学べば合格できる難易度です。 |
| 独学で取得できる? | 独学だけでは取得できない | すべての級で講座受講が必須条件です。ただしユーキャンなどの通信講座を活用すれば在宅で学べます。 |
| 取得のメリットは? | 暮らし改善・キャリアアップの両面で有効 | 自宅の片づけスキルが上がるだけでなく、副業や独立、就職・転職にも活かせる実践的な資格です。 |
| 資格取得後の仕事内容は? | 個人宅サポート・講師・企業コンサルなど | 1級取得後は整理収納アドバイザーとして独立したり、家事代行やインテリア業界で活躍できます。 |
| 資格は本当に役に立つ? | 活かし方次第で大きな価値がある | 資格だけで仕事が来るわけではありませんが、正しく活用すれば暮らしもキャリアも豊かにできます。 |
【この記事でわかること】
- 整理収納アドバイザー資格の種類(2級・準1級・1級)と各級の違い
- 資格取得にかかる費用の内訳と取得方法(通学・通信)
- 各級の難易度と合格率、必要な学習期間の目安
- 資格取得で得られるメリットと暮らし・仕事への活かし方
- 「取っても無駄」と言われる理由と、資格を活かすためのポイント
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整理収納アドバイザーとは?資格の基本情報
整理収納アドバイザーとは、散らかりにくく片づけやすい空間を提案するための専門知識とスキルを持つ人のことです。単に物を捨てるのではなく、「なぜ片づかないのか」という根本原因を見つけ、その人の暮らしに合った整理収納プランを提案できる点が特徴です。
認定団体はNPO法人ハウスキーピング協会で、資格は3級・2級・準1級・1級の4段階があります。ただし3級は入門レベルのため、実質的には2級・準1級・1級の3段階と考えるとわかりやすいでしょう。
整理収納アドバイザーと名乗ってプロとして仕事ができるのは1級保有者のみです。2級や準1級は、自分自身や家族の片づけに活かしたい方、あるいは1級取得を目指すステップとして取得する方が多い資格です。
資格のメリットや活かし方について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事も参考にしてみてください。
▶ 関連記事:整理収納アドバイザーの資格|メリットや費用、活かす方法を解説
整理収納アドバイザーの資格の種類と各級の違い
整理収納アドバイザー資格は、学ぶ内容や目的に応じて段階的にステップアップできる仕組みになっています。ここでは各級の概要を紹介します。
2級——整理収納の基礎を学ぶ入門資格
2級は、整理収納の基本的な考え方やノウハウを学ぶための入門資格です。「自分の家を片づけたい」「整理収納の基本理論を知りたい」という方が最初に取得するステップとなります。
1日の講座(約6時間)を受講し、講座内で行われるまとめテストに合格すると認定されます。合格率はほぼ100%で、片づけに自信がない方でも安心して受講できます。
講座では「整理とは何か」「収納の5つの鉄則」「整理収納の8つのステップ」など、理論に基づいた考え方を学びます。この理論を知っているだけで、自宅の片づけに対するアプローチがガラッと変わったという声は非常に多いです。
準1級——プロを目指すための実践力を身につける
準1級は、2級で学んだ基礎知識をもとに、他者にアドバイスするための実践的なスキルを身につける資格です。1級受験には準1級の取得が必須条件となります。
講座は約2日間で、グループワークや事例研究を通じて、クライアントの暮らしに合わせた整理収納の提案力を磨きます。こちらも講座受講で認定されるため、試験はありません。
1級——プロとして仕事ができる上級資格
1級は、「整理収納アドバイザー」として活動し、報酬を得て仕事ができる唯一の資格です。1次試験(筆記またはCBT)と2次審査(実技プレゼンテーション)に合格する必要があります。
1次試験の合格率は70〜80%、2次審査は80〜90%で、しっかり学習すれば合格できる難易度です。1級を取得すれば個人宅の整理収納サポートや企業向けコンサルティング、セミナー講師などの活動が可能になります。
1級取得の具体的な方法や勉強法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶ 関連記事:整理収納アドバイザー1級の取り方!メリット・難易度・勉強法を徹底解説
整理収納アドバイザー資格の取得費用
資格取得にどのくらいの費用がかかるのかは、多くの方が気になるポイントです。ここでは、各級の費用を具体的に紹介します。
2級の費用——約24,700円(税込)
2級認定講座の受講料は約24,700円(テキスト代込み・税込)です。ハウスキーピング協会の認定講師が開催する会場講座やオンライン講座、WEB講座など受講方法によって多少異なります。
準1級の費用——約36,300〜41,800円(税込)
準1級認定講座の受講料は約36,300〜41,800円(テキスト代込み・税込)です。会場講座とオンライン講座で料金が異なる場合があるため、事前に確認しましょう。
1級の費用——1次・2次合計で約34,100〜45,100円(税込)
1級は1次試験と2次審査で別々に受験料がかかります。1次試験は14,300円(CBTの場合18,700円)、2次審査は19,800円です。1次・2次をセットで申し込むと38,170円となり、個別申込よりお得です。
2級から1級まで通しで取得する場合の合計費用は、約85,200〜98,400円(税込)が目安です。なお、ユーキャンの通信講座を利用して2級・準1級をまとめて取得する場合は、トータル費用が約49,000円+1級受験料となり、協会講座よりも費用を抑えられるケースがあります。
一見すると高額に感じるかもしれませんが、資格は一度取得すれば更新不要で一生有効です。また、1級取得後にプロとして活動すれば、個人宅サポート1回(3時間・約15,000円)で数回分の受講料を回収できる計算になります。自分の暮らし改善とキャリアへの投資として考えると、十分に価値のある費用といえるでしょう。
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整理収納アドバイザー資格の取得方法——独学でも取れる?
整理収納アドバイザーの資格は、すべての級で講座受講が必須条件のため、独学だけでは取得できません。ただし、受講方法は複数あり、自分のライフスタイルに合った方法を選べます。
方法1:ハウスキーピング協会の認定講座(通学・オンライン)
全国各地で開催される認定講師の会場講座、またはZoomを使ったオンライン講座を受講する方法です。講師に直接質問できるため、理解を深めやすい点がメリットです。2級は1日、準1級は2日間で受講が完了します。
方法2:ユーキャンの通信講座(在宅)
ユーキャンの通信講座では、2級と準1級の両方を在宅で取得できます。添削課題を提出し合格すれば、会場に行くことなく資格が認定されるため、忙しい方や遠方に住んでいる方に人気です。標準学習期間は約4か月です。
方法3:WEB講座(オンデマンド動画)
ハウスキーピング協会が提供するWEB講座は、動画視聴で学べるオンデマンド形式です。自分のペースで学習でき、スマートフォンでも視聴可能なため、隙間時間を活用したい方におすすめです。
なお、1級試験は通信講座やWEB講座では受験できず、ハウスキーピング協会を通じて受験する必要があります。1次試験は全国のテストセンターで随時受験できるCBT方式も選べるため、会場や日程の自由度は比較的高いです。
いずれの方法を選んでも、資格取得後に得られるスキルや認定は同じです。自分のスケジュールや学習スタイルに合った方法を選ぶことが、挫折せずに取得するポイントになります。
資格取得方法の詳しい流れについては、こちらの記事もあわせてご覧ください。
▶ 関連記事:整理収納アドバイザーになるには?資格取得方法・仕事内容・費用まで徹底解説
お片づけ習慣化率97%整理収納アドバイザーの難易度と合格率
「資格試験って難しいのでは?」と不安に感じる方もいるかもしれません。結論からいうと、整理収納アドバイザーはしっかり学習すれば無理なく合格できる難易度です。
2級は講座内で行われるまとめテストに合格すれば取得でき、合格率はほぼ100%です。準1級も講座受講のみで認定されるため、不合格になることはまずありません。
1級の1次試験(筆記・マークシート形式またはCBT)の合格率は70〜80%です。2級・準1級で学んだ内容を中心に出題されるため、テキストをしっかり復習すれば十分対応できます。2次審査(研究発表形式のプレゼン)の合格率は80〜90%で、自分自身や知人宅での整理収納実践をまとめて提出する内容です。
1級取得までの期間の目安は、集中して取り組めば2〜3か月程度です。仕事や家事と両立しながら進める場合は、4〜6か月を見ておくとよいでしょう。
1級2次審査の対策としては、自宅や知人の家で実際に整理収納を実践し、ビフォーアフターの写真や作業の流れ、クライアントへのヒアリング内容をまとめたレポートを作成する必要があります。実践をしっかり行い、理論に沿って報告書をまとめれば、十分に合格を目指せます。
整理収納アドバイザーの資格を取るメリット
整理収納アドバイザーの資格には、暮らしの改善とキャリアアップの両面でメリットがあります。
暮らしが変わる——片づけに理論的な自信がつく
資格取得の過程で「整理とは何か」「収納の原則とは何か」を体系的に学ぶことで、「なぜ散らかるのか」「どうすれば片づくのか」が理論的に理解できるようになります。感覚に頼らず、根拠を持って片づけに取り組めるため、自宅の整理収納が格段にうまくいきます。
家族へのアドバイスができるようになる
「片づけて!」と言うだけでは家族は動きません。資格で学んだ理論をもとに、家族の性格や生活動線に合わせた収納方法を提案できるようになると、家族全員が自然と片づけられる仕組みをつくれます。
仕事やキャリアに活かせる
1級を取得すれば、整理収納アドバイザーとして独立・副業が可能になります。また、インテリアコーディネーターや家事代行サービスなど関連する仕事において、資格は大きなアピールポイントになります。住宅メーカーや不動産業界でも、整理収納の知識を持つ人材は重宝されています。
更新不要で一生使える資格
整理収納アドバイザーの資格は、一度取得すれば更新の必要がなく、追加費用もかかりません。取得した資格は一生有効です。他の民間資格では年次更新や更新費用が必要なケースもありますが、整理収納アドバイザーにはそれがないため、コストパフォーマンスの面でも優れています。
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整理収納アドバイザーの資格を活かせる仕事
1級を取得した後、具体的にどのような仕事ができるのか気になる方も多いでしょう。ここでは代表的な働き方を紹介します。
個人宅の整理収納サポート
最も一般的な働き方が、お客様の自宅に訪問して整理収納をサポートするサービスです。ヒアリングをもとに収納プランを提案し、一緒に作業を行います。個人宅サポートの報酬相場は1回3時間で15,000〜16,500円程度が目安です。
セミナー講師・認定講師
整理収納のノウハウをセミナーで教える講師としての活動も人気があります。ハウスキーピング協会の認定講師になれば、2級認定講座を自分で開催することも可能です。
企業向けコンサルティング・オフィス整理
企業のオフィスや店舗の整理整頓を指導するコンサルティング業務もあります。5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)の観点から職場環境の改善を提案することで、企業の生産性向上に貢献できます。
メディア出演・執筆活動
SNSやブログで整理収納の情報を発信し、テレビ出演や書籍執筆、雑誌のコラム執筆などに活動の幅を広げる方もいます。発信力を磨くことで、資格の価値をさらに高められます。
家事代行サービスとの組み合わせ
家事代行スタッフとして働きながら整理収納アドバイザーの資格を活かす方も増えています。一般的な家事代行の時給が1,000〜1,500円であるのに対し、整理収納の専門スキルを持つスタッフは時給5,000円以上で働けるケースもあり、資格があるだけで報酬単価が大きく変わる点は見逃せないメリットです。
整理収納アドバイザーの仕事の始め方や集客方法については、こちらの記事でも詳しく解説しています。
▶ 関連記事:整理収納アドバイザーの仕事、始め方|資格取得から開業・集客まで徹底解説
整理収納アドバイザーへの依頼方法や料金については、こちらの記事で詳しく解説しています。
▶ 関連記事:整理収納アドバイザーへの依頼|流れや料金、メリット・デメリット
整理収納アドバイザーの資格は本当に役に立つのか
「資格を取っても意味がない」「結局仕事にはつながらない」という声を耳にすることもあります。ここでは、そうした意見の背景と、資格を活かすための考え方をお伝えします。
「意味がない」と感じる主な理由
整理収納アドバイザーが「意味がない」と言われる背景には、いくつかの事実があります。まず、民間資格であるため独占業務がなく、資格がなくても片づけの仕事はできるという点。次に、資格を取っただけでは自動的に仕事が来るわけではないという点です。
つまり、資格を「持っているだけ」では価値を感じにくいのは事実です。しかし、これは整理収納アドバイザーに限らず、多くの民間資格に共通する特徴でもあります。
資格を「活かす」ために必要なこと
資格を活かすためには、取得後の行動が何よりも大切です。SNSやブログで情報発信をする、知人への無料モニターから実績を積む、地域のイベントやワークショップに参加するなど、資格+行動力のかけ合わせで初めて成果につながります。
また、資格取得の過程で出会う仲間や講師との人脈は、独立後の活動を支える大きな財産になります。
「資格を取る意味があるのか」について、保有者のリアルな声を知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
▶ 関連記事:整理収納アドバイザーの資格は無駄?取得する意味と保有者の声
なお、「整理収納アドバイザーは意味ない」と言われる理由と、その誤解を解く内容はこちらでも紹介しています。
▶ 関連記事:整理収納アドバイザーは意味ない?資格の真実と、無駄にしないための活用法
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まとめ
整理収納アドバイザーは、片づけの理論を体系的に学び、暮らしを根本から改善するための実践的な資格です。
この記事でお伝えしたポイントを振り返ると、資格は2級・準1級・1級の3段階構成で、2級から順にステップアップする仕組みです。費用は2級から1級まで合計約8.5〜9.8万円で、通学・通信・WEB講座など自分に合った方法で取得できます。
難易度は、2級・準1級は講座受講で取得できるためほぼ不合格なし。1級も合格率70〜90%と、しっかり学べば十分合格を目指せるレベルです。
資格を活かすフィールドも、個人宅サポート、セミナー講師、企業コンサル、メディア活動と多岐にわたります。ただし、資格を取っただけでは仕事に直結しないため、取得後の行動と発信力がカギとなります。
片づけが好きな方、暮らしを変えたい方、新しいキャリアを考えている方にとって、整理収納アドバイザーの資格は大きな可能性を秘めた選択肢です。まずは2級の講座から、一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。
片づけの習慣化や家族を巻き込んだ片づけの進め方に興味がある方は、お片づけ習慣化メソッドもぜひチェックしてみてください。お片づけ習慣化のポイントを押さえることで、45日で片づけが自然とできる暮らしを目指せます。
資格を取るかどうか迷っている方は、まずは自分の暮らしを変えたいのか、それとも仕事に活かしたいのかを考えてみてください。どちらの目的であっても、整理収納アドバイザーの学びは必ず役に立ちます。あなたの暮らしとキャリアの可能性を広げる一歩として、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。
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