クローゼットの上の段、うまく活用できていますか?「高くて手が届かない」「何を入れたか分からなくなる」「奥のものが取り出せない」——そんな理由で、上の段がデッドスペースになっているご家庭は少なくありません。
一般的に「枕棚」と呼ばれるクローゼットの上の段は、床から170〜180cmほどの高さにあり、日本人の平均的な身長では踏み台なしでは奥まで手が届きにくい場所です。しかし、収納のコツを知れば、クローゼットの上の段は「使いにくい場所」から「頼れる収納スペース」に変わります。
本コラムでは、片づけ習慣化のプロの視点から、クローゼットの上の段の収納を徹底的に解説します。
お片づけ習慣化率97%クローゼットの上の段に何を収納すべきか

クローゼットの上の段を有効活用するためには、まず「何を入れるか」を正しく選ぶことが大切です。高い場所だからこそ、置くべきものと置いてはいけないものがあります。
使用頻度が低いものを優先して収納する
クローゼットの上の段に収納するのに最も適しているのは、使用頻度が低いアイテムです。毎日使うものを上の段に置いてしまうと、出し入れのたびに踏み台が必要になり、次第に面倒になって出しっぱなしになります。
季節外れの衣類(冬のダウンジャケット、夏の浴衣など)、来客用の寝具、冠婚葬祭の小物、旅行用バッグ、クリスマスツリーなどの季節飾り——こうした「たまにしか使わないけれど、捨てられないもの」こそ、クローゼットの上の段の収納にぴったりです。
軽くて落下しても安全なものを選ぶ
クローゼットの上の段に収納する際にもうひとつ大切なのが、安全性への配慮です。地震や出し入れの際に落下する可能性を考えると、重いものや硬いものは避けるべきです。書籍や食器、ぎっしり詰まったファイルボックスなどは上の段には置かないようにしましょう。
衣類、寝具、帽子、バッグ、ぬいぐるみ、子どもの作品など、軽くて柔らかいものを中心に収納することで、万が一の落下時も安心です。クローゼットの上の段の収納は、「軽さ」と「使用頻度の低さ」の2つを基準に選ぶのが鉄則です。
思い出の品やメモリアルグッズの保管にも最適
頻繁に見返すわけではないけれど大切に保管したい思い出の品も、クローゼットの上の段の収納に向いています。卒業アルバム、子どもの作品、記念写真のアルバム、お気に入りのぬいぐるみ——こうしたメモリアルグッズは、同じデザインのボックスにまとめて「思い出ボックス」として保管するのがおすすめです。ボックスの側面に中身をラベリングしておけば、見たくなったときにすぐに取り出せます。
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クローゼットの上の段の収納アイデア5選

「何を入れるか」が決まったら、次は「どう収納するか」です。クローゼットの上の段は視認性が低く、出し入れがしにくい場所だからこそ、収納グッズの選び方と配置の工夫が重要になります。
収納ボックスを統一してすっきり見せる
クローゼットの上の段の収納で最も効果的なのが、収納ボックスのデザインを統一することです。IKEAのスクッブ(SKUBB)、無印良品のソフトボックス、ニトリの布製ケースなど、同じシリーズのボックスを並べるだけで、上の段が驚くほどすっきりとした印象になります。色はホワイト系で揃えると清潔感があり、クローゼット内が明るく見えます。ボックスを統一するだけで「整頓されている」という印象が生まれ、中身が詰まっていても気にならなくなります。クローゼットの上の段の収納は、見た目の統一感が片づけのモチベーションにも直結します。
持ち手付き・取っ手付きのボックスで取り出しやすく
クローゼットの上の段は高い場所にあるため、ボックスを選ぶ際は「持ち手付き」のものを選びましょう。底部や側面に取っ手が付いたボックスなら、踏み台に乗った状態でも片手で引き出せて安全です。IKEAのスクッブやダイソーのマルチバッグは、持ち手がしっかりしていてクローゼットの上の段の収納に定番のアイテムです。持ち手がないボックスに比べて出し入れのストレスが格段に減り、「面倒だから出しっぱなし」を防ぐことにもつながります。
ラベリングで中身を「見える化」する
クローゼットの上の段は目線より高い位置にあるため、ボックスの中身が分かりにくくなりがちです。そこで、ボックスの正面や下部にラベルを貼って中身を「見える化」しましょう。「冬物衣類」「来客用寝具」「冠婚葬祭」「思い出の品」など、大まかなカテゴリを書いておくだけで十分です。ラベルの位置は、下から見上げたときに読める場所がベスト。クローゼットの上の段の収納は、ラベリングの有無で使い勝手が大きく変わります。
コの字ラックで上の段を「2階建て」にする
クローゼットの上の段の高さが50cm以上ある場合は、コの字ラックを使って棚を追加し、「2階建て」にする方法がおすすめです。ニトリの横伸縮押入れ整理ラックや、100均の組み立て式ラックを活用すれば、上の段のスペースを上下に分けて使えるようになります。下の段にはやや使用頻度の高いバッグ、上の段には年に数回しか使わない季節飾り、といった具合にゾーニングすることで、クローゼットの上の段の収納力が一気に倍増します。
布団圧縮袋で寝具をコンパクトに収納する
来客用の布団や季節外れの毛布は、そのまま収納するとクローゼットの上の段を大きく占領してしまいます。布団圧縮袋を使えば、かさを3分の1程度まで減らすことが可能です。ただし、羽毛布団は圧縮しすぎると羽根が傷む可能性があるため、専用の圧縮袋を使うか、通気性の良い不織布ケースに入れて保管しましょう。IKEAのスクッブには布団用サイズもあり、圧縮せずにすっきり収まると人気です。寝具の収納は、クローゼットの上の段の主役ともいえるアイテムです。
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クローゼットの上の段の収納で配置を工夫するコツ

クローゼットの上の段は、中央と両端・奥で使いやすさが異なります。配置の工夫で、さらに使い勝手を高めましょう。
中央には半年に1回使うものを配置する
クローゼットの上の段の中央部分は、最も手が届きやすく出し入れがしやすいエリアです。ここには、衣替えの季節ごとに入れ替える衣類や、冠婚葬祭グッズなど「半年に1回程度は使うもの」を配置しましょう。たとえば、冬物のダウンジャケットやマフラーを春にまとめて上の段に移し、秋に取り出す——このサイクルに合ったアイテムが中央にあると、衣替えの作業がスムーズに進みます。中央にアクセスしやすいものを置くことで、クローゼットの上の段の収納全体の使い勝手が向上します。
両端・奥には年に1回以下のものを配置する
クローゼットの上の段の両端や奥は、手が届きにくく出し入れに時間がかかるエリアです。ここには、年に1回以下しか使わない思い出の品、クリスマスツリーやお正月飾りなどの季節アイテム、子どものサイズアウトした衣類などを配置しましょう。使用頻度に応じた配置を意識するだけで、クローゼットの上の段の収納ストレスが大きく減ります。
手前と奥で「前後2列」に分けると奥行きを活用できる
クローゼットの上の段に奥行きがある場合は、手前と奥の「前後2列」に分けて収納すると、スペースを無駄なく活用できます。手前にはやや頻度の高いもの、奥には長期保管のものを配置します。このとき、奥のボックスにもラベルを貼っておくと、手前のボックスを退かさずに中身が確認できます。手前のボックスはやや背を低くし、奥のボックスのラベルが見えるように高さを工夫すると、クローゼットの上の段の収納がさらに使いやすくなります。
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お片づけ習慣化率97%クローゼットの上の段の収納で気をつけたい注意点
便利なクローゼットの上の段ですが、いくつかの注意点もあります。安全で清潔な収納を維持するために、以下のポイントを押さえておきましょう。
重いものを置かない——地震対策を意識する
クローゼットの上の段に重いものを収納すると、地震の際に落下して大きな怪我につながる危険があります。本や工具、水のストックなどは絶対に避けてください。ボックスの重さは、片手で持ち上げられる程度を目安にしましょう。さらに、ボックスは棚の奥までしっかり押し込み、手前に滑り出さないように配置することも重要です。クローゼットの上の段の収納は「安全第一」が基本です。
詰め込みすぎない——出し入れの余裕を残す
クローゼットの上の段にボックスをぎっしり詰め込むと、出し入れが困難になり、結局使わなくなってしまいます。ボックスとボックスの間に手が入る程度の余裕を残しておくことが大切です。また、天井との間にも少しスペースを確保しておくと、ボックスを引き出す際にスムーズです。クローゼットの上の段の収納は「余白があること」が、長く使い続けるためのポイントです。
湿気・ホコリ対策も忘れずに
クローゼットの上の段は空気がこもりやすく、湿気やホコリが溜まりやすい場所でもあります。衣類や寝具を収納する際は、防虫剤や乾燥剤をボックスの中に入れておきましょう。フタ付きの不織布ケースやジッパー付きの収納袋を使えば、ホコリの侵入を防げます。半年に1回程度はボックスを開けて中身の状態を確認し、湿気がひどい場合は乾燥剤を交換するなど、メンテナンスも忘れずに行いましょう。
クローゼットの上の段の収納を維持する習慣化のコツ
クローゼットの上の段は普段目に入りにくいため、一度片づけても気づけばまたごちゃごちゃになりがちです。ここでは、収納を維持するための習慣化のコツをご紹介します。
衣替えのタイミングで上の段を総点検する
クローゼットの上の段の収納を維持するベストなタイミングは、衣替えの季節です。春と秋の年2回、上の段のボックスを全部下ろして中身を確認しましょう。サイズアウトした子どもの衣類、もう使わないバッグ、着る予定のない冠婚葬祭服など、不要なものを処分する絶好の機会です。衣替えのタイミングで防虫剤や乾燥剤の交換もあわせて行えば、大切な衣類をカビや虫食いから守ることもできます。この総点検を習慣にすれば、クローゼットの上の段の収納が年々すっきりしていきます。
「入れたら出す」ルールで量を一定に保つ
クローゼットの上の段に新しいものを入れるときは、同時に古いものを1つ出す——この「1イン1アウト」のルールを実践しましょう。新しいダウンジャケットを買ったら古いものを処分する、来客用の毛布を新調したら古い毛布は手放す、子どもが大きくなって使わなくなった寝具はリサイクルに出す、といった具合です。片づけのプロの現場でも、この「1イン1アウト」を守っているご家庭はクローゼットの上の段がいつもすっきりしています。このルールを守るだけで、クローゼットの上の段の収納量が際限なく増えるのを防げます。
家族でクローゼットの上の段のルールを共有する
クローゼットの上の段は家族共用であることが多いため、誰が何を入れているか分からなくなりがちです。「上の段には季節外れの衣類と寝具だけ」「思い出の品は右端のボックスにまとめる」など、シンプルなルールを家族で共有しておきましょう。ボックスに名前やカテゴリのラベルを貼っておけば、家族の誰が見ても中身が分かります。クローゼットの上の段の収納は、家族全員で管理することで初めて「維持できる仕組み」になるのです。
まとめ
クローゼットの上の段は、「使用頻度が低く、軽いもの」を収納する場所として最適です。収納ボックスを統一し、持ち手付きのものを選び、ラベリングで中身を見える化する。さらに、コの字ラックで2階建てにしたり、布団圧縮袋で寝具をコンパクトにしたりすれば、クローゼットの上の段の収納力は飛躍的に向上します。
配置は中央に使用頻度がやや高いもの、両端や奥に長期保管のものを置くのが基本。重いものは避けて地震対策を意識し、湿気・ホコリ対策も忘れずに行いましょう。そして、衣替えのタイミングでの総点検、「1イン1アウト」のルール、家族でのルール共有——この3つの習慣が、クローゼットの上の段の収納を「続けられる仕組み」に変えてくれます。
まずはクローゼットの上の段のボックスを全部下ろして中身を確認することから、見直しを始めてみませんか?お片づけの習慣化についてもっと詳しく知りたい方は、ホームポートの「サチアップ片づけ習慣化講座」もぜひご活用ください。家族みんなが毎日ごきげんに暮らせる、そんなおうちづくりをサポートしています。
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