「収納に入りきらないほど、おもちゃが多すぎる」「片づけても片づけても、すぐにあふれてしまう」——子育て中のご家庭で、おもちゃの多さは尽きない悩みですよね。誕生日やイベントのたびに増えていくおもちゃに、収納場所が追いつかないのは当然のこと。
でも、ここで大容量の収納棚を買い足すのは、実は逆効果になることも。おもちゃが多すぎる問題を本当に解決するカギは、「収納を増やす」ことではなく、「まず減らす」ことにあります。
この記事では、おもちゃが多すぎると起こる問題や増える原因から、減らし方のコツ、子どもが自分で戻せる収納の仕組み、増やさない習慣まで、お片づけ習慣化のプロの視点でじっくり解説します。
お片づけ習慣化率97%おもちゃが多すぎると起こる問題

「おもちゃが多すぎる」状態を放っておくと、収納に入りきらないだけでなく、さまざまな困りごとが起こります。
まず、子どもが片づけられなくなること。おもちゃの量が多すぎると、子どもは「どこに何を片づければいいか」が分からなくなり、片づけそのものを諦めてしまいます。また、物が多いと、本当に好きなおもちゃが埋もれてしまい、一つひとつでじっくり遊ぶ集中力も育ちにくくなります。
さらに、床におもちゃが散乱すれば、踏んでケガをする危険や、掃除がしにくくなるという問題も。おもちゃが多すぎることは、見た目の散らかりだけでなく、子どもの育ちや安全にも関わってくるのです。
そして見落とせないのが、親のストレスです。いくら片づけても元に戻る、足の踏み場がない、収納からあふれたおもちゃがリビングを占拠する——そんな状態が続くと、親はイライラし、「片づけなさい!」とつい叱ってしまいがちです。でも、片付かない根本の原因は、子どものやる気ではなく「量が多すぎること」。量さえ適正にすれば、親子ともにぐっとラクになり、笑顔で過ごせる時間が増えていきます。
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おもちゃが増えすぎる原因
そもそも、なぜおもちゃはこんなに増えてしまうのでしょうか。原因を知ることが、解決の第一歩です。
最大の原因は、入ってくる機会の多さ。誕生日やクリスマス、お祭りの景品、ファストフードのおまけ、祖父母からのプレゼント——子どものおもちゃは、自分で買わなくてもどんどん増えていきます。さらに、子どもの「捨てたくない」という気持ちや、親の「まだ使えるのにもったいない」という思いも重なり、手放すタイミングを逃しがち。
そして、定期的に見直す習慣がないと、遊ばなくなった古いおもちゃが残ったまま、新しいおもちゃが積み重なっていきます。こうして、気づけば「多すぎる」状態になってしまうのです。
また、きょうだいがいるご家庭では、その分おもちゃの量も倍々に増えていきます。上の子のおさがりを取っておいたり、それぞれの好みのおもちゃが増えたり。さらに、親が忙しくて整理する時間が取れないと、見直しが後回しになり、ますます増えてしまいます。
「気づいたら多すぎた」のは、決して親の管理不足のせいではなく、子育て家庭にとって自然なこと。だからこそ、意識的に「減らす」「増やさない」仕組みをつくることが大切なのです。
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【最重要】収納の前に、まずおもちゃを減らす

おもちゃが多すぎる問題の解決で、いちばん大切なのが「減らす」こと。収納グッズを買い足す前に、まずは量そのものを見直しましょう。次の手順で進めると、迷わず減らせます。
ステップ1.家中のおもちゃをすべて出す
まずは、家じゅうに散らばったおもちゃを一か所にすべて集めて出します。全部出すことで、「こんなに持っていたのか」と量を正しく把握でき、似たおもちゃのダブりにも気づけます。リビング、子供部屋、押し入れなど、あちこちに分散しているおもちゃを、漏れなく集めるのがポイントです。
ステップ2.「今遊ぶ・遊ばない」で仕分ける
集めたおもちゃを、「今よく遊ぶ」「最近遊んでいない」「壊れている・パーツが足りない」などに仕分けます。壊れたものや対象年齢を過ぎたものは、手放す候補。一度で決めきれなくても、二回、三回と見直すうちに「やっぱり要らない」と判断できることが多いので、焦らず進めましょう。
判断に迷ったときは、「ここ半年、実際に遊んでいたか」を基準にしてみてください。子どもは「全部いる!」と言いがちですが、実際によく遊んでいるおもちゃは、意外と限られているものです。また、似たような知育玩具やぬいぐるみがいくつもある場合は、お気に入りを残して数を絞るのも有効。すぐに判断できないものは「保留ボックス」に入れ、一定期間遊ばなければ手放す、とルールを決めておくと、罪悪感なく整理を進められます。
ステップ3.子どもと一緒に選ぶ
ここがとても大切なポイント。親が勝手に捨てると、子どもの大切な気持ちを傷つけたり、信頼を損ねたりしてしまいます。「これはもう卒業かな?」「どれが一番好き?」と、子どもと一緒に選びましょう。自分で選ぶ経験は、物を大切にする心や、手放す判断力を育てます。まだ使えるおもちゃは、「次の子に使ってもらおうね」と話して、譲る・寄付するのもよい方法です。
ステップ4.収納の「7割」に収まる量を目指す
仕分けが終わっても、収納に収まらないなら、さらに減らす必要があります。目安は、収納スペースの7割に収まる量。少しスカスカに感じるくらいがちょうどよく、出し入れがラクで、子どもも戻しやすくなります。なお、家中すべてのおもちゃを仕分け終わるまでは、収納場所を決めないのがコツ。途中で収納を決めると、後から出てきたおもちゃで、せっかく整えた収納がすぐ乱れてしまいます。
「7割」を意識すると、収納に余白が生まれます。この余白が、子どもが片づけやすくなる秘訣。ぎゅうぎゅうに詰まった収納では、出すときも戻すときも一苦労ですが、ゆとりがあれば「ポイッと入れるだけ」で片付きます。また、余白があることで、これから増えるおもちゃも受け止められます。減らすのは大変に感じるかもしれませんが、一度この「7割」を実現すると、その後の片づけが見違えるほどラクになることを実感できるはずです。
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子どもが自分で戻せるおもちゃ収納のコツ
量を減らしたら、次は「子どもが自分で戻せる」収納の仕組みづくり。難しい収納では続かないので、シンプルさが何よりのポイントです。
子どもの目線・手が届く高さに置く
おもちゃは、子どもが自分で出し入れできる低い位置に収納しましょう。自分で手が届くからこそ、「自分で片づけられた」という経験が積めます。高い棚や奥の収納は、大人が管理する二軍おもちゃ用にすると、役割分担ができます。
「ざっくり収納」でポイポイ戻せるように
細かく分類しすぎると、子どもには続きません。「ブロックはこの箱」「ぬいぐるみはこのカゴ」と、ポイポイ入れるだけのざっくり収納がおすすめ。戻すハードルが下がり、自分で片づけやすくなります。ただし、細かいパーツが多いおもちゃは、混ざると遊びにくいので、仕切りのあるケースを使うとよいでしょう。
写真やイラストのラベルで「住所」を見せる
まだ字が読めない子でも、写真やイラストのラベルを貼れば、「どこに戻すか」がひと目で分かります。ラベルは、子どもが片づけの場所を覚えるための、やさしい道しるべになります。
「短時間で終わる」仕組みにする
子どもの集中力は長く続きません。片づけの手順が複雑だったり、片づける量が多すぎたりすると、途中で飽きてしまいます。だからこそ、量を減らし、ざっくり戻せる仕組みにして、「短時間で終わる」状態をつくることが大切。これが、子どもが自分で片づけられるようになる最大のコツです。
お片づけ習慣化率97%場所別・おもちゃ収納のポイント
おもちゃの収納場所は、子どもの年齢や暮らし方に合わせて選びましょう。代表的な3つの場所のポイントを紹介します。
リビング
小さな子どもは、家族の目が届くリビングで遊ぶことが多いもの。リビング収納はとても便利ですが、生活感が出やすいのが悩みどころです。フタ付きボックスやインテリアになじむカゴを使い、来客時にサッと隠せるようにすると、すっきり見えます。リビングの一角に「おもちゃコーナー」を決めて、はみ出さないようにするのもポイントです。
子供部屋
子供部屋に収納する場合は、子どもが自分で管理しやすいよう、低い棚やボックスを使いましょう。成長に合わせて使い方を変えられる収納家具を選ぶと、長く使えて経済的です。子ども自身に「ここが自分のおもちゃの場所」という意識が芽生え、片づけの自立にもつながります。
押し入れ・クローゼット
あまり遊ばない二軍のおもちゃや、季節もの(プールグッズなど)は、押し入れやクローゼットに収納を。キャスター付きのワゴンや衣装ケースを使うと、出し入れがラクになります。普段使わないものを見えない場所にしまうことで、生活空間がすっきりします。
一軍・二軍の入れ替えで「買わなくても新鮮」
おもちゃが多すぎるご家庭にぜひ取り入れてほしいのが、「一軍・二軍」の入れ替えという考え方です。
今いちばん夢中で遊んでいる「一軍」のおもちゃだけを、取り出しやすい場所にセレクトショップのように並べます。最近あまり遊んでいない「二軍」のおもちゃは、押し入れなど見えない場所に収納します。子どもは、ハマっていないおもちゃは見えなくなっても意外と気づかないもの。そして、しばらくして二軍を出すと、「新しいおもちゃ」のように新鮮に見えて、また夢中で遊んでくれます。つまり、新しいものを買わなくても、入れ替えるだけで満足できるのです。これは、おもちゃを増やさずに子どもを飽きさせない、賢い方法。一軍の数を絞ることで、遊ぶスペースも片づけもすっきりします。
入れ替えのタイミングは、「最近このおもちゃで遊んでいないな」と感じたときでOK。月に一度など、定期的に見直す日を決めておくのもおすすめです。二軍を出すときは、子どもの反応を見ながら、もう本当に遊ばなくなったものは、この機会に手放す候補にできます。一軍・二軍の仕組みは、ただ収納をすっきりさせるだけでなく、「本当に好きなもので遊ぶ」という、おもちゃとの良い付き合い方も育ててくれます。
おもちゃを増やしすぎない習慣
どんなに上手に減らして収納しても、また増え続ければ、すぐに「多すぎる」状態に逆戻り。すっきりを保つには、増やさない習慣が欠かせません。
新しいおもちゃが来たら、ひとつ見直す
新しいおもちゃを迎えたら、古いおもちゃをひとつ見直す「1イン1アウト」を習慣にしましょう。誕生日やクリスマスは、おもちゃを見直す絶好のタイミング。「新しいのが来るから、もう遊ばないものは次の子に譲ろうね」と、子どもと一緒に整理すると、自然と量を保てます。
収納の量を「上限」と決めて、家族で共有する
「このボックスに入る分だけ」と、収納量を上限として決めておくと、際限なく増えるのを防げます。祖父母など、おもちゃを買ってくれる周囲の人にも、「収納に限りがあるので」とやんわり伝えておくと安心です。おもちゃの整理は、ただ片づけることではなく、子どもが「自分で選び、大切に使い、手放す」力を育てる学びの機会でもあります。親子で一緒に取り組みながら、家族みんながごきげんに過ごせる、すっきりとしたお部屋を育てていきましょう。なお、おもちゃの片づけの教え方や年齢別のコツについては、専用の記事でも詳しく解説しています。
まとめ:減らして仕組みを整えれば、おもちゃの悩みは解決する
おもちゃが多すぎる問題は、収納を増やすことでは解決しません。大切なのは、まず減らすこと。家中のおもちゃをすべて出し、子どもと一緒に「今遊ぶもの」を選び、収納の7割に収まる量まで減らしましょう。そのうえで、子どもの目線に合わせ、ざっくり戻せる収納の仕組みをつくれば、子どもが自分で片づけられるようになります。一軍・二軍の入れ替えで新鮮さを保ち、「1イン1アウト」と収納量の上限で増やさない習慣を。減らして仕組みを整えれば、おもちゃの悩みは必ずラクになります。親子で楽しみながら、すっきりとした暮らしを手に入れましょう。
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