「水筒のパッキンに、黒い点々を見つけてしまった」——毎日口をつける水筒だからこそ、カビを見つけるとショックですし、不安になりますよね。パッキンは、溝が多く乾きにくいため、実はカビが生えやすい場所。アンケートでも、約半数の人が経験しているといわれます。
でも、正しい方法でつけ置きすれば、黒カビもきれいに落とせます。そして、落ちないときは、消耗品なので交換するのも一つの手です。この記事では、暮らしを整えるプロの視点から、水筒のパッキンにカビが生える原因、酸素系漂白剤を使った正しいカビ取り、注意点、そしてカビを生やさない予防の習慣まで、わかりやすく解説します。
お片づけ習慣化率97%水筒のパッキンにカビが生える原因

落とし方の前に、なぜパッキンにカビが生えるのかを知っておきましょう。
洗い残しの水分・汚れ・茶渋
水筒にカビが生える主な原因は、洗ったあとに残った水分や、落としきれなかった汚れ・茶渋です。これらを栄養に、雑菌やカビが繁殖します。とくに、飲み物を入れたまま長時間置いたり、洗わずに一晩放置したりすると、一気に増えてしまいます。砂糖入りのジュースやスポーツドリンクを入れたあとは、とくに繁殖しやすいので注意しましょう。
溝やパッキンは乾きにくい
パッキンは、フタにはめ込む溝や、ひだのある形状で、水分が残りやすく乾きにくい部分です。スポンジも届きにくいため、汚れも残りがち。さらに、ゴム素材はカビが根を張りやすいという性質もあります。水筒の中でも、底とならんで、いちばんカビが生えやすい場所といえます。
濡れたまま放置するとすぐ繁殖
カビは、湿気と暖かさ、栄養がそろうと、あっという間に繁殖します。洗ったパーツを濡れたまま重ねて放置したり、湿ったまま組み立てて引き出しにしまったりすると、カビの温床に。せっかく洗っても、乾かしが甘いと、すぐにまたカビが生えてしまいます。「濡れたまま」が、いちばんの大敵です。
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水筒のパッキンのカビ取りの基本|酸素系漂白剤

水筒のパッキンのカビ取りは、酸素系漂白剤を使ったつけ置きが基本です。口に入れる物なので、安全に配慮して行いましょう。
まず分解して、すべてのパーツを外す
フタ、パッキン、飲み口、ストローなど、外せるパーツはすべて分解します。パッキンは、溝にはまっているものが多いので、爪を立てずに、ていねいに外しましょう。最近の水筒は、パッキンが二重・三重になっているものもあるので、説明書で構造を確認すると安心です。分解することで、すき間に隠れたカビまでしっかりケアできます。
酸素系漂白剤でつけ置きする手順
ボウルやタライに40〜50℃ほどのお湯を入れ、酸素系漂白剤(オキシクリーンやワイドハイターなど)を溶かします。目安は、お湯500mlに小さじ1程度。外したパーツを入れ、浮いてこないよう小皿などで重しをして、30分〜1時間ほどつけ置きします。お湯のほうが、水より効果が高まります。パッキンと一緒に、水筒本体の中にも液を入れておくと、底にたまった汚れも一緒にケアできます。酸素系は、においも一緒に取れるのがうれしいポイントです。
よくすすいで、しっかり乾燥させる
つけ置きが終わったら、流水でよくすすぎます。口に入れる物なので、漂白剤の成分が残らないよう、いつも以上にていねいにすすぎましょう。最後は、清潔な布で水気を拭き取り、風通しのよい場所でしっかり乾燥させて完了です。パーツは組み立てずに、バラバラのまま乾かすのがポイント。乾燥が、カビの再発を防ぐ大切なステップです。
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細かい部分のカビは綿棒・ブラシで

パッキンの溝や、飲み口の細かい部分にこびりついたカビは、綿棒や、柄のついた小さなブラシ、使い古しの歯ブラシを使うと、届きにくいところまでケアできます。つけ置きでゆるんだカビを、やさしくかき出すイメージで。先に30分ほどつけ置きしてからのほうが、力を入れずに落とせます。ただし、力を入れてゴシゴシこするのはNGです。パッキンが傷つくと、その傷にカビが入り込みやすくなり、かえって落ちにくくなります。あくまでやさしく、が基本です。
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水筒のカビ取りで気をつけたいNG・注意点
安全に、水筒を傷めずにカビを取るために、次の点に気をつけましょう。
たわし・研磨剤でこすらない
たわしや研磨剤入りのスポンジ、重曹などでゴシゴシこするのは避けましょう。ステンレスの内側のコーティングが剥がれたり、傷がついたりして、かえって汚れやカビが残りやすくなります。汚れは「こすって落とす」より「つけ置きでゆるめて落とす」が、水筒を長持ちさせるコツです。
塩素系漂白剤は素材を傷めることも
頑固な黒カビには塩素系漂白剤が効果的ですが、水筒、とくにステンレス製のものは、塩素でコーティングが剥がれたり、サビ・腐食の原因になったりすることがあります。使う場合は、必ず取扱説明書で使用の可否を確認し、可能な場合のみ薄めて短時間、よくすすいで。サーモスなど、酸素系のみ可とされる製品もあるので、迷ったら酸素系を選ぶのが安心です。
塩素系と酸性(クエン酸・酢)を混ぜない
塩素系漂白剤と、クエン酸やお酢などの酸性のものを混ぜると、有毒なガスが発生して危険です。絶対に一緒に使わないでください。また、重曹とクエン酸を混ぜると発泡して効果が薄れるので、別々に使いましょう。
口に入れる物だから、しっかりすすぐ
水筒は、直接口をつけて飲む物です。漂白剤を使ったあとは、成分が残らないよう、いつも以上にていねいにすすぎましょう。すすぎが不十分だと、味やにおいが残ることもあります。
お片づけ習慣化率97%落ちないカビ・劣化したパッキンは「交換」を
つけ置きしても黒カビが落ちない、パッキンが変色・劣化しているといった場合は、無理に使い続けず、交換するのがいちばん安心です。パッキンは「消耗品」。カビの根が深く入り込むと、洗っても落としきれないことがあり、口に入れる物だからこそ、清潔なものに替えるのが安全です。多くのメーカーでは、替えのパッキンを別売りしています。型番を確認して、公式サイトや販売店で購入できます。パッキンが数百円で手に入ることを考えれば、何時間も格闘するより、交換してしまうほうが時間も気持ちもラクなこともあります。1年程度を目安に交換すると、いつも気持ちよく使えます。
水筒にカビを生やさない予防の習慣
いちばん大切なのは、そもそもカビを生やさないこと。暮らしを整えるプロとして、予防の習慣をご紹介します。
使ったらその日のうちに洗う
飲み終わったら、その日のうちに洗うのが基本です。中身を入れたまま放置すると、雑菌やカビが一気に繁殖します。とくに夏場や、糖分のある飲み物のあとは要注意。帰宅したらすぐ洗う、を習慣にしましょう。すぐ洗えないときは、せめて水ですすいでおくだけでも、汚れの定着を防げます。
パッキンを外して、分解して乾かす
洗ったあとは、パッキンやパーツをすべて外して、しっかり乾かします。組み立てたまま乾かすと、溝に水分が残ってカビの原因に。バラバラにして、風通しのよい場所で、本体は飲み口を下にして乾かすのがコツです。水切りかごや、立てて乾かせるスタンドを使うと、効率よく乾きます。
茶渋・汚れをためない
お茶やスポーツドリンクの茶渋・汚れは、カビの栄養になります。気になってきたら、酸素系漂白剤で定期的につけ置きを。週に1回など、つけ置きの日を決めておくと、汚れをためずにすみます。汚れをためないことで、頑固なカビが生えにくくなり、毎日の洗い物もラクになります。
水筒のパッキンのカビに関するよくある質問
Q. 水筒のパッキンのカビには何を使えばいい?
酸素系漂白剤(オキシクリーンやワイドハイターなど)でのつけ置きが基本です。食品用途に使いやすく、においも取れます。使ったあとは、しっかりすすぎましょう。
Q. ハイター(塩素系)は使える?
ステンレス製の水筒は、塩素でコーティングが剥がれたり、サビの原因になったりすることがあります。取扱説明書で可否を確認し、不可のものや迷うときは、酸素系を使いましょう。
Q. 重曹やクエン酸で落ちる?
重曹は研磨作用で傷つける恐れがあり、クエン酸は水垢には効きますが黒カビには効果が限られます。黒カビには、酸素系漂白剤のつけ置きがおすすめです。なお、重曹とクエン酸を混ぜると発泡して効果が薄れるので、混ぜずに使い分けましょう。
Q. カビが落ちないときは?
パッキンは消耗品です。つけ置きしても落ちない、劣化しているときは、無理せず交換しましょう。メーカーで替えのパッキンが販売されていることが多いです。
まとめ|水筒のパッキンのカビは酸素系+予防の習慣で清潔に
水筒のパッキンのカビは、分解して酸素系漂白剤でつけ置きするのが基本です。口に入れる物なので、漂白剤を使ったあとはしっかりすすぎ、よく乾燥させましょう。たわしでこすらない、塩素系は素材を確認する、といった注意も大切。落ちない・劣化したパッキンは、消耗品と割り切って交換するのが安心です。そして何より、使ったらすぐ洗って分解して乾かす予防の習慣が、カビ知らずの近道。ひと手間に思えても、毎日のことなので習慣にしてしまえば苦になりません。清潔な水筒で、毎日の水分補給を気持ちよく続けましょう。
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