家庭力アッププロジェクト
「大人の部活」。衝突を乗り越え、自分の意識変化から家族みんなの変化へ
形山●●さん (●代 / ●児の母 / ●●)
お片付けの資格を取っても、片付かなかった
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インタビューワー
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形山さん
「お部屋をきれいにしたい」「整理したい」という気持ちはずっと持っていました。
ただ、「お部屋をきれいにしたいけど方法がわからない」という課題がありました。 -
インタビューワー
きれいにする方法がわからなかったんですね。
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形山さん
実は以前、「整理収納アドバイザー2級」という資格を取得したものの、お部屋が片付く事には繋がらなかったんです。
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インタビューワー
お片付けの資格を取得したけれど、片付かず、何をしたらよいのかわからない状態だったと。
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形山さん
はい。 子どものお友達が家に遊びに来る前にバーっと片付けていました。
片付けるというより「納戸にモノを押し込む」という感じで。
「いつでも遊びに来ていいよ」と言えない自分が嫌
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形山さん
子どもが大きくなるにつれて、お友達と家を行き来するようになったのに、「うちにいつでも遊びに来ていいよ」と言えない自分が嫌でした。
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インタビューワー
そこで、家庭力アッププロジェクトを見つけてくださったのでしょうか?
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形山さん
はい、Facebook広告で、「お友達を呼びたくても呼べないお母さんへ」という広告を発見しました。
「まさにこれだ!」と、共感しまして。 -
インタビューワー
自分のことだと感じられたのですね。
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形山さん
「インスタで見るようなきれいな、モデルルームのようなお部屋にしなくてもいい」、「ただ、子どものお友達が呼べるようなお部屋を作りたい」と思っているその時の自分に、とっても響きました。
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インタビューワー
説明会を受ける前、「家庭力アッププロジェクト」に対して、不安はなかったのでしょうか?
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形山さん
ネガティブな気持ちは、全くありませんでした。
「講座を受けてください」というより「お片付けができないお母さんへヒントを伝授します」といったような説明会でしたので、それなら「とりあえず受けてみたい」と思いました。 -
インタビューワー
説明会後、悩むことはなかったですか?
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形山さん
一晩中悩んだのですが、翌日になっても「やりたい」という気持ちが消えなかったので、受講してみることに決めました。
「モノ」と向き合い考えるようになった
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インタビューワー
プロジェクトを進める中で、どのように意識が変わっていったのでしょう?
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形山さん
今まで家にある「モノ」に向き合っていなかったなぁと感じました。
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インタビューワー
「モノ」に向き合うようになった?
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形山さん
「とりあえず置く」ばかりで、生活の中で「このモノはなぜここにあるんだろう?」と考えることがありませんでした。
けれど、プロジェクトを通して、家にある「モノ」と向き合うようになったなあと感じます。 -
インタビューワー
プロジェクトを進める中で、ご主人はどうでしたか?
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形山さん
最初は私一人で断捨離をしていたのですが、その時は主人や子どもは「なんかひとりでやってるな」という目で見ていたと思います。
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インタビューワー
あまり関与なしだったのですね。
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形山さん
主人との意識がズレていると、衝突することもありました。
主人はリビングにカバンを置きたい。私はリビングにカバンを置いて欲しくない。
主人は私の意見を押し付けられているという感覚になってしまったんです。
「君が勝手にやっていることに、なんで巻き込まれているんだ!」という気持ちだったようです。
主人からも、「ありがとう」「気持ちいい」の言葉
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形山さん
そういう感情になったのは、私が家族に対して、「こういうおうちにしたい!」というゴールを共有出来ていなかったからだと思います。
プロジェクトを進める中で、ミスコミュニケーションが生まれ、「家族と向き合うのが辛い」と感じていました。
衝突を生まないためにも、家族みんなで「お部屋を整理する意味」を擦り合わせる事が大事だと感じました。
ただ、「お部屋をきれいにしたいけど方法がわからない」という課題がありました。 -
インタビューワー
そこから、ご主人との関係の変化はあったのでしょうか?
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形山さん
「動線検証」(我が家のお片づけの動線確認)で、家族の「モノ」に対して指摘をするようになったときに、主人は 「あれ?なんかいつもと違う?」と感じたようでした。
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インタビューワー
ご主人が、片山さんの違いを感じられたのですね
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形山さん
他にも、主人の心境の変化で一番嬉しかったことは、 「納戸」の片づけのときでした。
我が家の納戸って家の中で一番ぐちゃぐちゃなんです・・・。
その納戸の片付けを2日間かけてひとりで頑張りました。 -
インタビューワー
ひとりで、2日かけて…!
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形山さん
納戸がきれいになった後、主人がとっても感動してくれて、「家族のためにお掃除してくれてありがとう」と言ってくれたんです。
そのときに、「片付けって強制してもダメだなぁ」って改めて感じることができました。 -
インタビューワー
掃除をしてほしいと伝えるのでなく、ご自身で掃除した結果で感じてもらうと。
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形山さん
はい。今までは、食卓の上にいろいろとモノを置いてしまっていたんですが、それもやめてきちんと整理するようにしました。
そうすると、朝、主人が起きて食卓テーブルの上に何も乗っていない生活が続くと、「なんかスッキリして気持ちいいな」と言ってくれて。
こんなふうに、主人の心境にも次々と変化が出てきました。 -
インタビューワー
家族の間でプロジェクトをやっていて乗り越えられた課題ってなんでしょうか?
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形山さん
プロジェクトの初めは家族との衝突もありましたが、お片づけ・お部屋の整理がうまく機能し始めると「なるほど、これは便利だ」と実感がでて来るんです。
「前に比べて使いやすいかも」と実感できると、家族の共感に繋がることに気づきました。 -
インタビューワー
他に、家族間の衝突を解消するために、大事にしたことはありますか?
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形山さん
きちんと「ありがとう」が飛び交うおうちにしましょうと決めました。
お互いやったことに「ありがとう」と言い合うようにすることで、会話が生まれてきました。
抑えてしまっていた子どものお片付け力を引き出した
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インタビューワー
プロジェクトをやってみて、お子さんの変化はありましたか?
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形山さん
子どもも、片付けが苦手なタイプだったんです。
けれど、「片付けられないのは我が家の環境に問題があるのでは?」と思いました。 -
インタビューワー
環境の問題。何か行動されたのでしょうか?
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形山さん
さちさんにリモートで子ども部屋を見てもらって、片付けができるお部屋の配置に変更しました。
そしたら、子どももきちんとお片付けができるようになったんです! -
インタビューワー
お部屋の配置で片付けができるように。
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形山さん
今でも、夜にお片づけをきちんとすることで、きれいな状態にりセットしています。
「自分でもできるんだ!」という成功体験をしたことで、できる自信に繋がったようです。
また、家族が協力的になったのは、家族に対する自分の意識が変わったのも大きいと思います。 -
インタビューワー
ご自身の意識の変化?
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形山さん
例えば、子どもはお片づけができるるように変わったんじゃないと思います。
元々お片づけはできる子だったのに、それを自分が代わりにやっちゃってた。
できないような性格にしちゃってたんだなーって気づきました。
このプロジェクトのおかげで、子ども自身お片づけできる力を引き出せたと感じます。
「お片付け」はゴールじゃない。その先のゴールを
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インタビューワー
アドザイバーの資格を取得していたとのことですが、このプロジェクトとの違いは何でしたか?
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形山さん
整理収納アドバイザーの資格は、「モノ」と向き合うような感覚でした。
でも、家庭力アッププロジェクトは「モノ」と「家族」にも向き合います。 -
インタビューワー
「モノ」だけでなく、家族にも向き合うと。
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形山さん
座学ではなく「生きた学問」というのかな。
資格取得の時にはなかった、「家族と向き合うプロセス」が発生するんです。 -
インタビューワー
なるほど。他には、何かありますか?
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形山さん
他には、Facebookでプロジェクトの同期と繋がっていること。
断捨離や部屋の片付けをしている中で、家族と向き合うとき、ぶつかる壁もFacebookでみんなに相談したり、みんなの意見を聞けたりするところがこのプロジェクトのいいところです。
これは、資格取得や座学では絶対に味わえない経験です。 -
インタビューワー
本プロジェクトと、他のお片づけのプロの方との違いはどう思われますか?
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形山さん
さちさんのプロジェクトは、片付けをした後に何かができることがゴールで、片付け自体がゴールじゃないことですね。
我が家の場合は、「子どもの自立」が最終的なゴールでした。 -
インタビューワー
片付けの先に、ゴールがあると。
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形山さん
そうです。
また、終わった後もぐちゃぐちゃな生活にリバウンドしないステップになっています。 -
インタビューワー
なるほど。他にもありますか?
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形山さん
45日間のステップでちゃんと片付けの方法を身につけて、お部屋がきれいになっていくのを体感できるというとこも、他のプロと違います。
その場しのぎでお部屋をきれいにするんじゃなくて、今後自分ひとりでもお部屋をきれいにできるノウハウを身に付けることができます。
恥ずかしい汚部屋を見せ合った同期とのつながり
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インタビューワー
先ほどおっしゃった、リバウントしないステップというのは?
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形山さん
お部屋が散らかり始める時は、お部屋の整理機能が使いにくいというサインなんです。
そのため、散らかり始めると、ちゃんと自分の頭で考えるようになります。
「あれ?なんでここ最近モノが増えたんだろう?」と。 -
インタビューワー
散らかっていると、考え始めるんですね。
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形山さん
「じゃあこの辺り、もっと整理しやすいようにしよう」と改善させる意識になります。
今まではなかった「モノ」に対する意識を、ちゃんと向けるようになりました。 -
インタビューワー
23期生、一緒に乗り越えたメンバーについてお聞かせください。
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形山さん
23期生はFacebookで今も繋がっています!
たまに、メンバーの誰かが「お部屋をきれいにしたよ」という投稿をしてくれるんです。そうするとやっぱり刺激になりますね。 -
インタビューワー
プロジェクト終了後も、刺激し合ってるのですね。
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形山さん
はい。プロジェクトの最初、見ず知らずの初めましての人に、Facebookグループで自分の汚部屋を公開するんですよ。
友達にも親にも見せたことのない部屋だったのに! -
インタビューワー
汚い部屋も公開したことで、結びつきが強まっているんですね。
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形山さん
はい、そんな恥ずかしい部分も共有してきた仲間です。
この45日間はみんなで乗り越えてきました。
自分をなんとか変えたいと思う人にオススメ
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インタビューワー
家庭力アッププロジェクト全体の感想を教えてください。
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形山さん
「大人の部活」でした。結構ハードだし、生半可な気持ちではやり遂げられないと思います。
「本当に片付けたい、自分自身をどうにかしたい」と思っているなら、絶対オススメします。 -
インタビューワー
大人の部活…!いい言葉ですね。
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形山さん
家族も、本当にお片づけに協力的になってくれました。
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インタビューワー
最後に、本プロジェクトの受講を迷っている人に、一言お願いします。
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形山さん
夫婦や家族の関係で悩んでいる人は、片付けをすることで変わるかもしれません。
「今やらなかったらいつやるの?いつかやろうと思っていても、いつかは来なかったでしょ?」と、さちさんを始め、プロジェクトのメンバーのみなさんがいつもおっしゃっている通りです。
今どうにかしたいという気持ちがあるなら、今決めるのがよいと思います。 -
インタビューワー
ご協力いただき、ありがとうございました!
説明会参加前、生活する上での自分自身への課題感や生活する中でのどうにかしないとなぁという思いはありましたか?