男の子の育て方がわからないママへ、男の子の特徴と、接し方のコツを紹介します。
- ハっと気づいたら、子どもが外に出ようとドアを勝手に開けていた
- 雨の日に水たまりにダイブ!親子でびしょ濡れになってしまって、もう泣きたい
- どうして何度怒っても言うことを聞いてくれないのか、呆れてしまう
男の子の育児ならではの、こんなエピソードを持っているママは多いでしょう。
理解できない行動が多く、どう育てていいのか、分からなくなってしまいますよね。
男の子の育て方で困難を感じるのは、根本的な原因と、接し方のコツが分からないからなのかもしれません。
この記事には、男児の育て方のヒントが詰まっています。
子育てに行き詰って後ろ向きなママから、笑顔でイキイキとしたママに変身しましょう。
目次
男の子の特徴は?

「男の子を育てるのって、大変そう」
男の子ママであれば、何度も言われたことのある言葉ではないでしょうか。
常にパワフルで、手の掛かる印象の男の子の子育てですが、男の子ならではの特徴を知ることでそのかわいさが分かります。
活発である
アクティブで活発であることは、元気な証拠でもあります。
危ないと注意をしても走り回り、挙句の果てに転んで大泣きしてしまっても、同じことを繰り返すのは日常茶飯事ではないでしょうか。
落ち着きがないと思われがちですが、健康的であることはママにとっての一番の願いです。
行動面だけでなく、おしゃべりでノリが良いというところでも、家族のムードメーカーになってくれる存在となってくれます。
競争が好き
かけっこで負けて悔し泣きをしたり、兄弟でどちらが早くご飯を食べるかで急に争いが始まったりと、男の子は順位や勝ち負けに特にこだわる傾向にあります。
ママからみると(そんなこと、気にすることでもないのに・・・)と感じてしまうこともありますが、適当にあしらわず、結果よりも頑張りを褒めて自尊心を育てたいところです。
何よりも男の子はママの「かっこいい!」「よく頑張ったね」の言葉をもらうために、競争をし続けているということを、忘れないであげてくださいね。
好奇心が旺盛
どんなことにでも興味を示しやすく、あちらこちらに気持ちが持っていかれることも多々あるでしょう。
一体なにがしたいのだろうと、女性側からすると理解に苦しむ場面もありますが、できる限りの挑戦をさせることが大切です。
更にその中で「この子はもしかしたら、スポーツ向きなのかもしれない」など、子どもの得意を見出し習い事を始めている家庭も多いでしょう。
様々な経験の中で本気になれることに出会えたり、思わぬ才能を開花させたりするかもしれないので、子どもの好奇心はどんどん育んでいくべきです。
まわりが見えなくなりやすい
「これだ!」と思うと突っ走っていくことで、なりふり構わず行動してしまうほどの勇気があります。
これは決して欠点ではなく、集中力がある証拠です。
突き進んでいってしまいそうになったら、話を聞くように促したり、今やるべきことを助言したりするなどしてサポートしていくことで、徐々にまわりが見えるようになります。
成長に伴って徐々に落ち着きが見えてくるようになるので、焦らず見守っていきましょう。
男の子の育て方で大切な5つのコツ

①叱るよりも褒める
不思議なことに、叱ることは簡単にできても、褒めることって難しいと思いませんか。
本当は褒めてあげたいけれど、褒めるところが見つからない時には“小さなことでいいから毎日褒める”を心がけてみましょう。
- 時間までに着替えを終わらせられた
- お友達に「ありがとう」や「ごめんね」が言えた
- ごはんを全部食べられた
「できて当たり前」の感覚は捨てて、小さな頑張りを認めてあげることが大切です。
「すごい」といった抽象的な言葉よりも、なるべく具体的に褒めてあげることで「またママに褒めてもらいたい」という承認欲求が湧いてくることでしょう。
子どものヤル気スイッチがオンになるよう、次につなげる声掛けも忘れずにしてあげてくださいね。
②干渉しすぎず見守る
干渉をしすぎることで、人の目を気にしすぎたり、指示されないと動けなくなったりしてしまう恐れがあります。
危ないことやいたずらも多い男の子だからこそ、あれもだめ、これもだめと干渉や制限ばかりをしてしまいがちです。
ここでママがぐっとこらえて見守る忍耐力を持つことで、自分で考え行動する意識が芽生えてくるでしょう。
③いつでも甘えられるようにする
落ち込んでいるときに冷たくあしらわれるのは、子どもだけでなく誰しもが辛い気持ちになりますよね。
「大丈夫だよ、ママは味方だよ」
このように失敗をしても、いつでも受け入れる心の拠り所になってあげることで、子どもは安心して物事にチャレンジできます。
例外として、子どもがなんらかのストレスを感じている時には、甘えという形でママにSOSすることもあるので、いつもに増して甘えが感じられる際にはよく様子を見てあげましょう。
④毅然とした態度を心がける
外から虫を捕まえてきてママを驚かせたり、高いところに登って危ない場面を目撃したりと、男の子との生活の日々はヒヤヒヤすることが多いものです。
子どもは、ママのリアクションを見て楽しくなり行動がエスカレートすることも、少なくありません。
そんな時には、毅然とした態度で叱ったり、注意したりすることも大切です。
ママに笑ってほしかった、喜んでほしかったなどの意図もあるため、子どもの感情に寄り添ってあげることも忘れないであげましょう。
⑤プライドを傷つけない
“男はプライドの高い生き物”とよく言うように、女の子よりも、男の子のほうがプライドが高い傾向にあります。
できなかったことに対して落ち込みやイライラがしばらく続いてしまいがちですが、これを否定してはいけません。
結果ではなく行程や挑戦力を認めてあげることで、“プライドが高い”から“自己肯定感”が高い子に変化していきます。
自分自身を認めてあげられるような子どもになるためにも、ママはいつでも応援団でいてあげるべきです。
【年齢別】男の子の育て方

イヤイヤ期(1~5歳頃)
早い子どもだと1歳を過ぎたあたりから始まるイヤイヤ期は、その名の通りなんでも「いや!」になってしまいます。
言葉が未熟なところもあるため、意思疎通やコミュニケーションに難しさを感じ、悩むママは多いでしょう。
ただ、この時期の子どもは単純さも見え隠れしています。
「これがいやだったら、こっちはどうかな?」といった代替案を持ちかけてみたり「イヤイヤ言われたら、ママ悲しくなっちゃうな」と心情に訴えてみたりすることで、意外とすんなりと落ち着くことも。
この時期の男の子は“感情に寄り添い、受け止めること”がキーポイントです。
「またイヤイヤが始まった」と受け流すのではなく「どうしてイヤだと思ってしまうのだろう」と、その理由を考え接してあげることで、子どもの気持ちが落ち着いていきます。
中間反抗期(年長児~低学年)
- 親と距離を置きたがるようになった
- 干渉されることを嫌がる
- 幼稚園や学校では良い子と聞くけれど、家では言うことを聞かない
次に訪れる中間反抗期は、言葉も発達してきていることから、ママと子どもの言い合いも増え始める頃かもしれません。
まだまだかわいい子どもなのに、たまにツンとした態度を取られると、ママもショックな気持ちになりますよね。
ですが、中間反抗期は子どもの成長のしるしでもあります。
まだまだ甘えたい年頃には変わりないので、反抗した態度に感情的にならず、子どもの要求や気持ちを聞き入れることが大切です。
決して突き放すことのないよう、心を寄り添わせていきましょう。
思春期(高学年~中学生)
ママが最も恐れているのは思春期かもしれません。
体つきも変わり始め、中には既に身長を超されたというママもいることでしょう。
身体的な成長だけでなく、親よりも友達を優先するといった、興味や関心が外に向いていく時期です。
自立の第一歩でもあり、切ない気持ちになってしまいますが、ここで最も大事なことは“普段の会話を大切にする”こと。
親の干渉や思いを一方的に押し付けることは、かえって親子関係を悪化させてしまいます。
“必要なときには手を差し伸べる”変わらない存在として、子どもの自立心を陰ながらに見守っていきましょう。
このように、男の子の育児では年齢ごとに違った角度での反抗期がやってきます。
適度な距離を置きながらも、いつもと変わらぬ存在でいなければならないことは、時にママにとって重荷になることもあるでしょう。
しかし、ママが家族というチームをまとめるリーダーとなって、健全なコミュニケーションを促すことで、子どもだけでなく家族みんなが笑顔になれるのです。
まとめ:男の子の育て方で大事なのは“ママも笑顔で楽しく”
男の子は育てづらいとの声もありますが、子どもと一緒になって遊び、笑うことで子育てはぐっと楽しくなります。
それにより、家事が多少おろそかになってしまったとしても、今しかない子どもとの時を大切に過ごしたいですよね。
でもママだけが一生懸命になりすぎることで、旦那さんとの関係がギクシャクしたり、ママのイライラが家庭内に蔓延したりしてしまうことが一番悲しいこと。
ママがキラキラの笑顔で、子どもに愛情を注いでいきましょう。