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収納上手なキッチンにする方法は?快適な動線になる5つのポイント
収納上手なキッチンにする方法は?快適な動線になる5つのポイント
  • 見た目がスッキリしている
  • おしゃれな容器に詰め替えている
  • 作業台には何も置いていない

上記のようにキッチン収納が上手な人は細かく整理していると考えられやすいですが、決してそんなことはありません。

料理を手際よくおこなって時短を図るためには、段取りがしやすい収納であることが重要です。

見映えばかりを気にしていると使いにくいので、「収納上手」とはいえません。

そこで今回は、整ったキッチンにするための収納方法と家事動線がスムーズになる5つのポイントを紹介します。

【1】収納上手なキッチンはコックピット収納が基本

しゃもじは炊飯器近くの引き出しに収納すると、ご飯が炊けたらすぐに取り出して使える

収納上手なキッチンは、コックピット化して使いやすくすることが大切です。

「コックピット収納」とは、飛行機のコックピットのように一歩も動かずに必要なモノに手が届く収納を指します。

片づけ上手になるには、見映えではなく使いやすさを優先すると家事の動線上にうまく収納できます。

ここからは、コックピット収納にするためのポイントを解説します。

①使いにくいと感じたら定位置を見直す

コックピット収納をするなら、使いにくいと感じる定位置を見直す必要があります。

なんとなくでモノの定位置を決めていると、使いにくさを無視しがちです。

たとえば、お鍋やフライパンをコンロ下に収納している人は多いはず。

しかし各アイテムの使い方を考えれば、似たような料理器具でも別の場所へ収納したほうが良いこともあります。

  • フライパン→取り出したらコンロに置く
  • お鍋→取り出したら水を入れてコンロに置く

上記の使い方をする人であればお鍋はシンク下へ、フライパンはコンロ下に収納しておくほうが便利かもしれません。

習慣になっていると気づきにくいかもしれませんが、このように効率を考えられるとコックピット収納がができるようになるでしょう。

②複数あるモノでも同じ場所に収納しない

コックピット収納をするなら、複数あるモノでも異なる場所へおきましょう。

収納の基本として「同じ種類のモノはまとめる」と聞いたことがあっても、それが正しいこととは限りません。

3人家族なら、お皿は3枚ずつあれば足りる

たとえば気に入ったお皿がセット売りされていて、3人家族なのに4枚セットを買ったとしましょう。

普通に収納するのであれば、4枚とも同じ棚に置くはずです。

しかし3人家族なので、かならず1枚は定位置から動くことなく収納されっぱなしになります。

もし割れてしまったときの予備にと考えるなら、余った1枚は別の場所に収納してみてください。

お皿を4枚重ねて収納するよりも、必ず使う3枚を重ねたほうが出し入れも簡単になるでしょう。

ほかにも2組の菜箸を持っている場合は、よく使う菜箸をすぐに出し入れできる場所に、予備は別の場所を定位置にすることでサッと取り出せます。

このように同じ用途のモノでも使用頻度が違うなら、異なる場所に収納しましょう。

③家族全員の使いやすさを考える

コックピット収納をするなら、家族全員の使いやすさを考えましょう。

自分ですべての家事を行うのであれば良いのですが、基本的には家族全員で掃除や料理などを行いたいものですよね。

しかし家族に料理を手伝ってもらいたいときに、使いたいアイテムの位置が分からなければ難しいでしょう。

そのため全員が収納場所を把握しやすく、みんなが使いやすい場所を定位置に決めることが大切です。

たとえば配膳を子どもに任せるなら、食器棚や吊り戸棚の上段に収納してしまうと手が届きません

大人の腰くらいまでを食器の定位置とすれば、子どもにもお手伝いしてもらいやすくなりますよね。

家事担当の目線で収納を考えてしまいがちですが、家族の使いやすさまで考えるとアイテムの場所も大きく変わるでしょう。

【2】使う場所に適したモノを収納する

コンロ下には、フライパンやフタなどコンロですぐ使うモノを収納

キッチン収納は、使う場所に合わせてモノを収納すると家事動線がスムーズになります。

このときに大切なのが、収納エリアを区切ることです。

エリアを意識して定位置を決めていくと、収納や料理の作業効率がアップします。

ここでは、どのように収納エリアを考えていくべきかを解説します。

①収納ゾーンを3つに分ける

まずは横の収納ゾーンを水まわり」「コンロまわり」「作業台まわり」の3つに分けます

一般的なキッチンのつくりで考えると、以下のような収納スペースがあります。

  • 水まわり:シンク下収納、吊り戸棚
  • コンロまわり:コンロ下収納
  • 作業台まわり:作業台下収納、吊り戸棚

たとえば吊り戸棚なら観音開きタイプ下段収納なら引き出しタイプと観音開きタイプがあるでしょう。

以下は、上記で挙げた各ゾーンへ何を収納すれば動線がスムーズになるかを考えてみました。

収納例
水まわり洗剤、スポンジ、ザル、ボウル、鍋、やかん、ゴミ袋、ふきん、計量カップ、水筒、お弁当箱など
コンロまわりフライパン、油、調味料、菜箸、おたま、フライ返し、鍋のフタ、ホイル類など
作業台まわりラップ類、キッチンペーパー、菜箸、調味料、キッチンバサミ、粉類、缶詰、レトルト食品など

ちなみに重複しているモノは、使い勝手のよさで決めればOKです。

キッチンの構造やスペースの広さ、使用頻度などによって、各ゾーンに収納できるものは変わりますが、整理していくと定位置の参考になるでしょう。

②使いやすいのは「中・下・上」の順

次に、キッチンを縦の収納ゾーンに分けます

まずは目線から腰までの位置(ゴールデンゾーン)に、使用頻度の高いモノを収納します。

使用頻度がやや低いモノは下段あまり使わないモノは上段を定位置にします。

使いやすいのは「中・下・上」の順ですから、使用頻度を考えて収納したいモノを決めていきましょう。

収納例
中(使用頻度・高)カトラリー、食器、しゃもじ、菜箸、おたま、調味料、洗剤、スポンジ、鍋、フライパン、ザル、キッチンペーパーなど
下(使用頻度・中〜低)やかん、鍋、フライパン、缶詰、ストック食品、調味料、ガラスのボウルなど
上(使用頻度・低)ビニール袋、乾物類、お弁当箱、水筒、保存容器、紙皿・紙コップ、重箱、ペーパー類やラップ類のストックなど

たとえばお弁当箱や水筒は、家族構成によって使用頻度が変わります。

こういった子どもの成長に合わせて使用頻度が異なるモノは、収納場所を臨機応変に決めましょう。

③重さで収納の高さを決める

さいごに、収納の高さはモノの重さで決めましょう。

使いやすいのは「中・下・上」の順ですが、注意しなければならないのは安全面への配慮です。

たとえば使用頻度の少ない土鍋であれば、吊り戸棚の上段に収納したいと思うかもしれません。

しかし土鍋は非常に重いので、取り出したときにケガをするリスクがあります。

また地震の際にも、落下の危険があります。

したがって、いくら使用頻度が低くても重いモノを上段に収納するのはNGです。

例に挙げた土鍋であれば、水まわりの上段か下段が収納場所の候補となるでしょう。

【3】引き出しは立てる収納で「見える化」する

引き出しの中身は、上から見下ろしたときに何がどこに収納されているかが一目で分かるようにしておくと良いでしょう。

たとえばキッチン収納の下段でいうと、観音開きタイプ引き出しタイプがあります。

もしキッチン自体を買い替えることができるのであれば、腰の負担を軽減できる引き出しタイプがおすすめです。

もしすでに引き出しタイプのキッチンである場合は、食器などは立てて収納して「見える化」を意識すると使いやすいでしょう。

細長いモノは立てて収納すると、省スペース化できる

また引き出しの中に保存容器を収納する場合は、フタにラベルを貼りましょう。

家族に共有しなくても、上から見たときに何が入っているのかが分かりやすいです。

引き出しは上から見て何が入っているかすぐにわかるようにする

【4】出し入れはなるべく簡素化する

適切な場所へモノを収納するためには、出し入れ(動作)をなるべく簡素化することも重要です。

たとえば、モノを取り出す動作を考えると以下のようになります。

  1. 扉を開ける
  2. 引き出しを開ける
  3. 引き出しの中の保存容器を取り出す
  4. 保存容器のフタを開ける
  5. 使いたいモノを取り出す

これでは、正直やることが多すぎると思いませんか?

モノを取り出すときに多くの動作が必要になると、面倒で使わなくなる、もしくは出しっぱなしになってしまいます。

そのため家事導線に合った収納場所を探すなら、動作の数(アクション数)はできるだけ少なくしましょう。

引き出し収納なら、引き出しを開くだけで使いたいモノを出し入れできるのが理想です。

コンロ横によく使うキッチンツールを吊るしておくと、すぐに使えて便利

料理でよく使うキッチンツールなどは、コンロに近い壁面に吊るせば使いたいモノを取る・戻すだけで済みます。

快適な家事動線にするためには、出し入れの動作を簡素化することがポイントです。

【5】場所に適した収納用品を選ぶ

さいごに、場所に適した収納用品を選ぶと良いでしょう。

選び方としては、収納したいものに対してサイズ感がちょうど良いものを探します。

ここからは、場所別のおすすめの収納用品を紹介します。

①持ち手付き収納ケースなら上段の出し入れが簡単

吊り戸棚は手が届きにくいため、使用頻度の高いモノを収納すると出し入れが大変です。

そんな場合は、持ち手付きの収納ケースを使ってみましょう。

持ち手が手の届く高さにあれば、低頻度で使うモノを収納しても不便はありません。

その分、収納の選択肢が増えます。

②引き出しには仕切りが便利

こまごましたキッチン用品は、仕切って収納すると使いやすい

キッチンツールや爪楊枝、お弁当のピック・バランなどの小さくて多いモノは、引き出しに仕切りを入れると出し入れがしやすくなります

仕切りとして使えるおすすめの収納アイテムは以下のとおり。

  • ファイルボックス
  • 収納ケース
  • ブックエンド
  • 紙袋
  • お菓子の空き箱や牛乳パック

たとえばファイルボックスと紙袋を組み合わると、サイズピッタリに収納できます。

身近にあるモノも仕切りとして優秀なので、収納用品を購入する前になにか探してみると失敗が少なくなります。

③観音扉の中は収納ラックを活用

観音扉の収納は、高いところと奥にデッドスペースができやすいのがデメリットです。

そこで便利なのが、収納ラックです。

2段の棚板代わりになるので、上下に収納できるようになります。

シンク下やコンロ下の奥のモノが取り出しにくい場合は、スライド式収納ラックを使ってみてください。

④吊り戸棚は棚板を増やすのもおすすめ

仕切り棚を置くと棚板代わりになる

棚板が可動棚の場合は、自分が収納したいモノの高さに調節しましょう。

食器を何枚も重ねていたり棚の上に空きスペースがあったりする場合は、棚板を増やすのがおすすめです。

ちなみに、ホームセンターで板を購入してカットしてもらえば簡単にできます。

DIYが苦手な人は、仕切り棚や収納ラックを棚板代わりに活用しましょう。

収納上手なキッチンをめざしてモノを見直そう

使い勝手のいいキッチン収納が実現すると、料理の作業効率が上がります

作業効率を上げるために便利家電ばかりが取り上げられがちですが、収納上手になれば自分の時間を増やすことにつながります。

収納上手なキッチンをめざして、使いにくいと感じるところを見直してみてください。

お片づけ習慣化コンサルタント
株式会社Homeport 代表取締役
片づけ・自分の人生・夫婦間のコミュニケーションを軸にママたちが自分らしくご機嫌な毎日になる『家庭力アッププロジェクト®︎』を主宰。
またライフワークとして、子どもたちが片づけを通して”生きる力”を養える『親子deお片づけ』も主宰。

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