- 「片づけたいのに捨てられない」
- 「家族が物を捨ててくれない」
そのようなお悩みを持つあなたは「片づかないのは捨てられないから」だと思っていませんか?
捨てるのが苦手な人にとって、「捨てる」ことが目的の片づけは大変辛いことです。
「無理に捨てる必要はない片づけ」、これならできる気がしませんか?
この記事では、以下の内容について紹介します。
具体的な片づけ方法もお伝えしますので、ぜひ最後まで読んで実践してみてください。
目次
物を捨てられない6つ理由

片づけの前に捨てられない理由を考えてみましょう。
捨てることに対するネガティブな感情に気づくかもしれません。
①いつか使うかもしれないから
「いつか使うかもしれない…」このようなもったいないと感じる気持ちから、捨てられないケースもあります。
- 何年も袖を通していない服
- 読み返すことのない本
- 出番のない食器
これらは本当にいつか使うのでしょうか?
おそらく、その時の自分に合ったものを新たに購入したくなるのではないでしょうか。
「いつか使う」の「いつか」はほとんどの場合、来ることはないのです。
②まだ使えるのにもったいないから
「まだ使えるし置いておこう…」このような気持ちで、片づけられずに放置してしまうのはよくあるケースです。
- 化粧品のサンプル
- アメニティの歯ブラシ
上記のような物は、まだ使えるからと家に置いておいて、結局使っていないのではないでしょうか。
化粧品のサンプルやアメニティの歯ブラシなどがある場合、目につく場所に出しておき、先に使うようにしましょう。
「これを使い切るまでは新しいものを買わない」というルールを決めるのもおすすめです。
③高価な品物だから
「高かったからもったいなくて…」という気持ちから捨てられないケースもあるでしょう。
- 高かったおしゃれ着
- ごほうびで買った高価なバッグ
上記のような物を収納の中に眠らせたままになっていませんか?
高かったものは奥にしまい込んでしまうのではなく、せっかくならば「日常使い」してみては。
しまいこんでおくよりも日常で使ってあげた方が物としての価値を活かすことができます。
④人から貰ったものだから
- 誕生祝いや出産祝い
- おさがりの服
上記のような人から頂いた物を、「贈って(譲って)くれた相手に申し訳ない」という気持ちからいつまでも捨てられないのもよくあるケースです。
贈って(譲って)くれた相手は、不要になったのに手放せず困っているあなたの状態を望んでいると思いますか?
相手はあなたを想って物を贈り(譲り)、あなたは物に込められた相手の気持ちを受け取ったのです。
貰ったものがもしも不要になったのなら、罪悪感ではなく感謝の気持ちと共に手放しましょう。
⑤思い出のものだから
思い出の詰まった物は、どうしても手放しづらいでしょう。
- 卒業アルバム
- 通信簿や卒業証書
- 手紙
- 写真
- 子どもの工作や絵
上記のような思い出のものを捨てづらいと感じる方も多いのでしょうが、家の収納には限りがあります。
限りある空間を過去ではなく、未来の自分や家族のために使っていきたいと思いませんか?
思い出のものの中にも、本当に取っておきたいものとそうでないものがあるはずです。
特に愛着があるものだけをデータ化したり、数を厳選して残したりするのがよいでしょう。
⑥忙しくて片づける暇がないから
多忙な毎日を送っているママさんにとって、片づける時間がないのが現実でしょう。
「平日は仕事が忙しくて休日は何もしたくない」
「家事や育児で片づける時間がとれない」
仕事や家事が忙しいと「物を捨てるのは時間がかかるのでできない」というケースもあるでしょう。一つ一つ物の要・不要を判断して捨てるのは、時間もかかって大変ですよね。
そのような場合は、以下の内容を参考にしてみてください。
これなら隙間時間にできる気がしませんか?
また、引き出しやポーチの中など小さい範囲から始めると負担が少なく、続ければ着実に物が減っていきます。
捨てて片づく起こる6つの変化

捨てて片づくと身の回りに起こる良い変化を6つご紹介します。
①家事がしやすくなる
捨てて部屋が片づくと家事の動線が短くなるため、料理・洗濯・掃除などの家事がしやすく効率がアップします。
すっきりと片づくと、上記のように家事がしやすく効率がアップします。
②お金が貯まる
要らないものを捨てて部屋が片づくと、お金が貯まります。
なぜなら、片づけ後は「なんとなく」「安いから」買う無駄遣いが減るからです。
要・不要の判断をして片づけをすると、以下のことを気づくようになります。
- 「不要なものに囲まれていた」
- 「こんなにも無駄にお金を使っていた」
必要なものを吟味し、無駄なものを買わなくなるため、必然的にお金が貯まります。
③人間関係がよくなる
家を片づけると人間関係が改善するという変化も現れます。
なぜなら、物の要・不要を判断するうちに、人間関係においても「苦手な人」や「価値観の合わない人」を無理に受け入れてきた自分に気づくようになるからです。
自分を大事にしたうえで人付き合いをするようになると、人間関係がよくなっていきます。
④仕事や勉強の成績がうまくいく
部屋が片づくと、仕事や勉強でうまくいくようになる可能性があります。
上記のように余計なものがない、居心地のいい場所で勉強が捗った経験のある方は多いのではないでしょうか。
勉強部屋を整理し、集中できる環境を作ると勉強の成績もアップし始める可能性もあります。
また、家でしっかり休んでエネルギーを充電できるようになるため、仕事の効率もアップするでしょう。
汚い部屋よりもキレイな部屋で休息を取るほうが、十分に体を休められるのは、言うまでもありませんね。
ご自身やご家族の仕事や勉強についてお悩みの方は、まず部屋を片づけることをおすすめします。
⑤健康になる
片づいた心地よい部屋で過ごすと、心も体も健康になります。
医師の小林弘幸氏は著書『自律神経も人生も整う片づけの法則』の中で、片づけと健康の関係性について下記のように述べています。
自律神経が整うと、肩凝りや頭痛、不眠などの身体の不調だけでなく、イライラや落ち込みなど心の不調も改善されます。
⑥自分を好きになれる
物を捨てて部屋が片づくと、自分が好きになるという変化も現れます。
物を捨てることは、自分にとって優先順位の高いものを選ぶことです。
自分の大切なものが明確になり、すっきり整った部屋で好きなものに囲まれて過ごす。
そんな理想の生活ができる自分のことが好きになります。
捨てられない人が片づける4つのコツ

次は捨てられない人が片づけられる3つのコツを具体的にご紹介していきます。
①判断しやすいものから始める
まずは判断がしやすいものから始めましょう。
即座に不要の判断ができるものは、片づけのハードルが比較的低いからです。
たとえば、以下のような基準で見ていくと、物の要・不要の判断がしやすいです。
片づけのハードルが低いところから始めて、片づけの自信をつけていくことから始めましょう。
②「今使っているか、使っていないか」で分類する
「今自分が使っているか、いないか」で分類しましょう。
たとえば、以下のようなものは「使っている物」として残します。
反対に、以下のような物は「今使っていない物」と判断できます。
- 1年に一度も着なかった服
- 何年も使っていない趣味の道具
今使っていないものには、使いづらい、もう必要なくなったなどの理由があるはず。
「使えるか、使えないか」ではなく、「今使っているか、使っていないか」で分類するようにしましょう。
迷ったらいったん保留にしていい
今は使っていないけれど、手放すのはどうしても迷うものもありますよね。
その場合、「保留ボックス」を設けて一旦よけておくことをおすすめします。
なぜなら悩んでしまうと片づけの手が止まってしまうからです。
判断に迷うものは「保留ボックス」に入れて保管してもよいルールにすると悩む時間がなくなり、片づけのスピードがアップします。
また、悩むのは必要ないものであることが多く、次に見直したときに捨てられることがほとんどなのです。
保留にしたものは、処分する期日を記しておきます。季節毎や半年後に見直せるように設定するのがおすすめです。
③捨てる以外の方法で手放す
いきなり物を捨てるのではなく、ほかにも有効活用できる方法があります。
まだ使える、高かったという場合、ただ捨てるのは抵抗や罪悪感があるかもしれません。
リセールバリューがあるものなら売ってもよいですし、周りに必要としている人がいるなら譲ったり、寄付したりするのも喜んでもらえるよい方法です。
ただし、上記の方法は手間がかかります。片づけのスピードが落ちてしまうので注意が必要です。
④一気にやろうとしない
家事や育児に忙しい主婦が片づけるときに、一気にやろうとしないこともポイントです。
なぜなら物を全部出して一気に片づけるというのは失敗しやすい方法だからです。
- 片づけ中に家事や育児をしなければならず、収拾がつかなくなる。
- せっかく片づけても中途半端になってしまう。
上記のような失敗を防ぐために、収納別に片づける方法をおすすめします。
今日は化粧ポーチの中、明日は洗面台の棚など、少しずつでも着実に物は減っていきますし、1日10分程度の隙間時間に片づけることができます。
一気にやろうとせず、片づけを毎日の習慣にしていきましょう。
捨てられない人が挫折しないための2つのポイント

捨てられない人が挫折しないためのポイントをご紹介します。
- 物の置き場所を決める
- 持っていい数(定数)を決める
上記の2点について詳しく解説していきますね。
①物の置き場所を決める
挫折しないポイント1つ目は物の置き場所を決めるということです。
置き場所を決めると家事の効率がアップしたり、家族の協力が得られたりします。
また、片づけやすく散らかりにくくなります。
下記のような置き場所のルールを決めて収納しましょう。
置き場は使用する場所の近く
1つ目の置き場所のルールは、使用する場所の近くに収納することです。
家事をするときに家の中を行ったり来たりしなくてもよくなり、効率がアップします。
また、家事動線をよくすると家族が家事に参加しやすくなります。
例のように「使用する場所の近く」を意識して配置しましょう。
よく使う物は取り出しやすい場所に
2つ目の置き場所のルールは、よく使う物は取り出しやすい場所に収納することです。
取り出しやすい場所とは、目線の高さや手で届く範囲、少ないアクションで取ることができる場所です。
このような場所に収納すると作業効率がアップし、使う時のストレスが軽減されます。
置くだけ、掛けるだけなど簡単に片づけやすいので、散らかりにくいというメリットもあります。
例のように「よく使う物は取り出しやすい場所」を意識して配置しましょう。
②物の数を決める
挫折しないポイント2つ目は、物の数を決めることです。
持っていい数を決めておかないと、物がどんどん増えてしまいます。
あらかじめ物の数を決めておけば、収納から物があふれることはありません。
決めた数を維持するため、次のことに気を付けましょう。
古い物を捨ててから新しい物を買う
新しい物を買う時は古い物を手放してから買うようにします。
たとえば、以下のようなことには注意が必要です。
「まだ使えるから」と古い物を手放さずに新しい物を買うと物が増えてしまいます。
「買い足す」のではなく「買い替える」のがポイントです。
「安いから」という理由で買わない
必要ではないのに「安いから買っておく」のはやめましょう。
不要なものを増やしてしまうだけでなく、お金も無駄にしてしまいます。
上記のように安いからと買ってしまうと、物が増えて収納に入りきらなくなってしまいます。
安さに釣られて買い、不要な物を増やすのはやめましょう。
まとめ:不要な物を手放して理想の生活を送ろう
捨てられない人は、「捨てる」行為に罪悪感があり、ネガティブなものとして捉えているのではないでしょうか。
でも、不要なものを捨てるということは、自分にとって必要なものを選び、理想の生活を手に入れるためのポジティブな行為なのです。
雑多な物に囲まれた住まいでは、心や身体の疲れを取ることはできません。
もしもあなたやあなたの家族が「いつもイライラしている」「仕事や勉強がうまくいかない」などの悩みを抱えているなら、不要なものを手放すことで解決できる可能性がありますよ。